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PRONEXUS INC.

Quarterly Report Aug 13, 2020

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 第1四半期報告書_20200812145411

【表紙】

【提出書類】 四半期報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条の4の7第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2020年8月13日
【四半期会計期間】 第77期第1四半期(自  2020年4月1日  至  2020年6月30日)
【会社名】 株式会社プロネクサス
【英訳名】 PRONEXUS INC.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長    上野  剛史
【本店の所在の場所】 東京都港区海岸一丁目2番20号
【電話番号】 (03)5777-3111(代表)
【事務連絡者氏名】 取締役執行役員社長室長    大和田  雅博
【最寄りの連絡場所】 東京都港区海岸一丁目2番20号
【電話番号】 (03)5777-3111(代表)
【事務連絡者氏名】 取締役執行役員社長室長    大和田  雅博
【縦覧に供する場所】 株式会社プロネクサス大阪支店

(大阪市中央区北浜一丁目8番16号)

株式会社プロネクサス名古屋支店

(名古屋市中区栄三丁目8番20号)

株式会社東京証券取引所

(東京都中央区日本橋兜町2番1号)

E00716 78930 株式会社プロネクサス PRONEXUS INC. 企業内容等の開示に関する内閣府令 第四号の三様式 IFRS true CTE 2020-04-01 2020-06-30 Q1 2021-03-31 2019-04-01 2019-06-30 2020-03-31 1 false false false E00716-000 2019-06-30 jpigp_cor:OtherComponentsOfEquityIFRSMember E00716-000 2019-06-30 jpigp_cor:FinancialAssetsMeasuredAtFairValueThroughOtherComprehensiveIncomeIFRSMember E00716-000 2019-06-30 jpigp_cor:ExchangeDifferencesOnTranslationOfForeignOperationsIFRSMember E00716-000 2019-06-30 jpigp_cor:TreasurySharesIFRSMember E00716-000 2019-06-30 jpigp_cor:CapitalSurplusIFRSMember E00716-000 2019-06-30 jpigp_cor:ShareCapitalIFRSMember E00716-000 2019-04-01 2019-06-30 jpigp_cor:NonControllingInterestsIFRSMember E00716-000 2019-04-01 2019-06-30 jpigp_cor:EquityAttributableToOwnersOfParentIFRSMember E00716-000 2019-04-01 2019-06-30 jpigp_cor:RetainedEarningsIFRSMember E00716-000 2019-04-01 2019-06-30 jpigp_cor:OtherComponentsOfEquityIFRSMember E00716-000 2019-04-01 2019-06-30 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 第1四半期報告書_20200812145411

第一部【企業情報】

第1【企業の概況】

1【主要な経営指標等の推移】

|     |     |     |     |     |
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回次 第76期

第1四半期

連結累計期間
第77期

第1四半期

連結累計期間
第76期
会計期間 自 2019年4月1日

至 2019年6月30日
自 2020年4月1日

至 2020年6月30日
自 2019年4月1日

至 2020年3月31日
売上収益 (千円) 9,480,862 9,435,211 24,446,337
税引前四半期利益又は税引前利益 (千円) 2,792,227 2,718,375 2,729,463
親会社の所有者に帰属する四半期(当期)利益 (千円) 1,910,145 1,848,142 1,846,291
親会社の所有者に帰属する四半期(当期)包括利益 (千円) 1,875,380 1,892,860 1,836,615
親会社の所有者に帰属する持分 (千円) 22,893,888 23,940,310 22,451,330
総資産額 (千円) 35,277,411 37,290,443 33,049,144
基本的1株当たり四半期(当期)利益 (円) 70.74 68.65 68.53
希薄化後1株当たり四半期(当期)利益 (円)
親会社所有者帰属持分比率 (%) 64.9 64.2 67.9
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) 1,257,114 1,227,782 4,172,217
投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) △557,516 △528,254 △1,715,883
財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) △1,058,864 △280,498 △2,435,760
現金及び現金同等物の四半期末(期末)残高 (千円) 11,530,781 12,334,282 11,910,898

(注)1.当社は要約四半期連結財務諸表を作成しておりますので、提出会社の主要な経営指標等の推移については記載しておりません。

2.売上収益には、消費税等は含まれておりません。

3.希薄化後1株当たり四半期(当期)利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

4.上記指標は、国際会計基準(以下「IFRS」という。)により作成された要約四半期連結財務諸表及び連結財務諸表に基づいております。 

2【事業の内容】

当第1四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び当社の関係会社)が営む事業の内容について、重要な変更はありません。また、主要な関係会社における異動もありません。

なお、当社は2020年7月1日付で、持分法適用関連会社であった株式会社ディスクロージャー・プロの株式を追加取得し、完全子会社としております。 

 第1四半期報告書_20200812145411

第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当社グループは前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)より、従来の日本基準に替えてIFRSを適用しており、前第1四半期連結累計期間の数値をIFRSに組替えて比較分析を行っております。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、世界規模で拡大する新型コロナウイルス感染症の影響により、企業活動や個人の消費活動が大幅な制限を受けることを余儀なくされ、大きなマイナス影響を受けました。国内においては緊急事態宣言解除後、これまで制限を受けていた経済活動が徐々に再開されつつあるものの、国内・海外ともに感染拡大の状況及び経済の見通しは予断を許さない状況にあります。一方、当社事業と関連性が高い国内証券市場においては、このような状況への警戒感から緊急事態宣言発出中に下落していた日経平均株価が徐々に回復し、期初の18,000円台から22,000円台まで上昇いたしました。

このような経済状況のもと、当社グループにおいては、コーポレートガバナンス・コードを背景とした投資家への情報提供強化の動きがより幅広い企業に浸透し、招集通知やIR関連製品の売上が増加いたしました。加えて、M&AによりWeb関連の売上が増加しました。一方、新型コロナウイルス感染症の影響により3月決算企業の有価証券報告書の提出が一部7月にずれ込んだこと、金融商品ディスクロージャー関連製品の減収等のマイナス要因もあり、当第1四半期連結累計期間の連結売上収益は、前年同期比46百万円減(同0.5%減)の9,435百万円となりました。

利益面については、体制強化に伴う労務費・人件費が増加したほか、新型コロナウイルス感染症対策費用を新たに計上した結果、営業利益は前年同期比71百万円減(同2.6%減)の2,710百万円となりました。また、税引前四半期利益は前年同期比74百万円減(同2.6%減)の2,718百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比62百万円減(同3.2%減)の1,848百万円となりました。

当社グループの事業セグメントは、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 5.セグメント情報」に記載のとおり、ディスクロージャー関連事業の単一セグメントでありますが、取扱製品を区分した売上収益の概況は、次のとおりであります。

①  上場会社ディスクロージャー関連

招集通知のカラー化による増収に加えて、開示書類作成を支援するシステムサービス・アウトソーシングサービスの増収も寄与いたしました。これらの増収効果が前述の有価証券報告書の7月へのずれ込み影響を補い、上場会社ディスクロージャー関連の売上収益は、前年同期比35百万円増(同0.7%増)の5,231百万円となりました。

②  上場会社IR関連等

コーポレートガバナンス・コードの制定を背景として、IRサイト構築等のWebサービスや英文翻訳サービス等の受注が増加いたしました。また、2019年10月1日付で連結子会社化した、Web制作会社の株式会社レインボー・ジャパンの売上も加わりました。これらの結果、上場会社IR関連等の売上収益は、前年同期比103百万円増(同4.3%増)の2,503百万円となりました。

③  金融商品ディスクロージャー関連

国内投資信託市場は、一部ファンドの新規設定が減速し、主力製品である目論見書等が減収となりました。また、J-REIT市場のIPO・ファイナンス関連製品や、外国投信・外国債券関連製品も減収となりました。一方、金融商品の各種販促ツールや金融機関のディスクロージャー誌等は増収となりました。これらの結果、金融商品ディスクロージャー関連の売上収益は、前年同期比187百万円減(同11.6%減)の1,428百万円となりました。

④  データベース関連

データベース関連では、一部の解約を上回る新規開拓が進展しました。これらの結果、データベース関連の売上収益は前年同期比3百万円増(同1.1%増)の273百万円となりました。

(製品区分別売上収益)
区分 前第1四半期連結累計期間

 (自 2019年4月1日

  至 2019年6月30日)
当第1四半期連結累計期間

 (自 2020年4月1日

  至 2020年6月30日)
増減

(△印減)
金額

(千円)
構成比

(%)
金額

(千円)
構成比

(%)
金額

(千円)
増減率

(%)
上場会社ディスクロージャー関連 5,196,028 54.8 5,231,378 55.4 35,350 0.7
上場会社IR関連等 2,400,675 25.3 2,503,364 26.5 102,689 4.3
金融商品ディスクロージャー関連 1,614,301 17.0 1,427,757 15.1 △186,544 △11.6
データベース関連 269,858 2.9 272,712 3.0 2,854 1.1
合計 9,480,862 100.0 9,435,211 100.0 △45,651 △0.5

(注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

なお、当社グループは事業の性質上、業績に次のとおり季節的変動があります。

(第1四半期連結累計期間の季節性)

当社グループの売上収益の約3分の2を占める事業会社向け製品・サービスは、顧客の約65%が3月決算会社であるため、決算及び株主総会関連製品の受注が集中する第1四半期連結会計期間(4-6月期)の売上収益が、下表のとおり最も多くなっております。

(参考)2020年3月期
第1四半期

(4-6月期)
第2四半期

(7-9月期)
第3四半期

(10-12月期)
第4四半期

(1-3月期)
年度計
売上収益  (百万円) 9,481 4,602 5,161 5,202 24,446
構成比       (%) 38.8 18.8 21.1 21.3 100.0

(利益の概況)

当第1四半期連結累計期間の売上収益は、金融商品ディスクロージャー関連における減収がその他の製品区分における増収を上回り、46百万円の減少となりました。売上原価は、受注減により外注費が減少したものの、制作体制の強化による労務費の増加もあり、15百万円減少にとどまりました。これにより売上原価率は前年同期比0.1ポイント増の52.2%となりました。この結果、売上総利益は前年同期比31百万円減(同0.7%減)の4,508百万円となりました。一方、販売費及び一般管理費は営業体制強化に伴う人件費増や新型コロナウイルス感染症対策費用等により、前年同期比40百万円増(同2.3%増)の1,817百万円となりました。販売費及び一般管理費率は前年同期比0.6ポイント増の19.3%となりました。これらにその他の収益とその他の費用を加減した結果、営業利益は前年同期比71百万円減(同2.6%減)の2,710百万円となりました。

金融収益は受取配当金等により16百万円、金融費用は2百万円となりました。持分法による投資損失は5百万円となりました。これらの加減により、税引前四半期利益は前年同期比74百万円減(同2.6%減)の2,718百万円となりました。また、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比62百万円減(同3.2%減)の1,848百万円となりました。

(2)財政状態の状況

当社グループの第1四半期連結会計期間末は、前述の季節的要因により、資産合計、負債合計、資本合計とも、前連結会計年度末に比べ例年大きく増加いたします。当第1四半期連結会計期間末も以下のとおり同様の傾向となっております。

当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,241百万円増加し37,290百万円となりました。主な要因は、営業債権及びその他の債権の増加3,632百万円、現金及び現金同等物の増加423百万円及びその他の金融資産(非流動資産)の増加118百万円等であります。

当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,750百万円増加し13,293百万円となりました。主な要因は、営業債務及びその他の債務の増加640百万円、契約負債の増加1,100百万円及びその他の流動負債の増加563百万円等であります。

当第1四半期連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末に比べ1,491百万円増加し23,997百万円となりました。主な要因は、親会社の所有者に帰属する四半期利益1,848百万円の計上による増加と剰余金の配当404百万円による減少等であります。この結果、親会社所有者帰属持分比率は、64.2%となりました。

(3)キャッシュ・フローの状況

当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ423百万円増加し、12,334百万円となりました。

当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、得られた資金は1,228百万円(前年同期は1,257百万円の獲得)となりました。収入の主な内訳は、税引前四半期利益2,718百万円に対し、非資金損益項目等の調整を加減した営業取引による収入1,805百万円、利息及び配当金の受取額29百万円等であり、支出の主な内訳は、法人所得税の支払額604百万円等であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は528百万円(前年同期は558百万円の使用)となりました。収入の主な内訳は、投資の売却及び償還による収入100百万円等であり、支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出264百万円、無形資産の取得による支出308百万円、投資の取得による支出52百万円等であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は280百万円(前年同期は1,059百万円の使用)となりました。収入の主な内訳は、長期借入れによる収入300百万円等であり、支出の主な内訳は、リース負債の返済による支出189百万円、配当金の支払額390百万円等であります。

(4)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(5)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

なお、前連結会計年度の有価証券報告書に記載の課題及び課題に対する当第1四半期連結累計期間中の主な進捗状況は以下のとおりであります。

(会社の対処すべき課題)

制度環境が大きく変化するなかで、事業領域の拡張、競争力・収益力・顧客満足の向上を行います。

① 株主総会招集通知電子化等、開示制度の変化に対応した中核ビジネスの強化と拡張

・招集通知のカラー化、英文化、Web化等、中核商材周辺の付加価値サービスを拡大。

② システムサポート・BPOサービスの強化による実務支援領域の拡大

・上場企業向けの開示書類作成支援システム「PRONEXUS WORKS」のバージョンアップを推進。

③ 金融商品マーケットの多様化と市場拡大に対応した新たなサービス体制の構築

・投資信託の開示書類作成支援システム「FDS」の導入企業を拡大。

④ コーポレートガバナンス・コードが求める投資家との対話充実に資するIR支援サービスの強化

・「バーチャル総会」に対応した株主総会のライブ配信・オンデマンド配信サービスの提供を開始。

⑤ 海外投資家の増大と資本市場のグローバル化に対応した英文開示体制の強化

・連結子会社である日本財務翻訳株式会社における制作体制強化・効率化に加え、自動翻訳エンジンの研究を推進。

⑥ Web化の進展に対応した企画制作体制の強化

・IRサイト自動更新サービス「E-IR」の受注社数が安定的に増加。

・連結子会社の株式会社レインボー・ジャパン、持分法適用関連会社の株式会社ミツエーリンクスとの連携によるWeb制作サービス体制強化を推進。

⑦ データベース事業におけるグループ会社シナジーの最大化と市場拡大

・連結子会社の株式会社アイ・エヌ情報センターとの連携強化や新商品の企画・開発を推進。

⑧ アジア市場における日系企業支援サービス体制の強化

・プロネクサスベトナムが2020年2月に開設したビジネスセンターを中心に、ベトナムにおける日系企業支援サービスの提供を開始。

⑨ 領域拡大に対応する営業支援体制・バックヤードの整備

・関連組織の強化と受注制作プロセスの改善を継続。

⑩ 印刷設備の安定稼働による生産性のさらなる向上と収益力の向上

・最新のカラー印刷機の安定稼働により生産性を向上させるとともに、用紙代等のコスト抑制を推進。

(株式会社の支配に関する基本方針について)

① 基本方針の内容の概要

当社は、金融商品取引所に株式を上場している者として、市場における当社株式の自由な取引を尊重し、特定の者による当社株式の大規模買付行為であっても、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものである限り、これを一概に否定するものではありません。また、最終的には株式の大規模買付提案に応じるかどうかは株主の皆様の決定に委ねられるべきと考えております。

ただし、株式の大規模買付提案のなかには、たとえばステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることができない可能性があるなど、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるものや、当社グループの価値を十分に反映しているとはいえないもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をなされるために必要な情報が十分に提供されないものもあり得ます。

そのような提案に対して、当社取締役会は、株主の皆様から負託された者の責務として、株主の皆様のために、必要な時間や情報の確保、株式の大規模買付提案者との交渉などを行う必要があると考えております。

② 基本方針の実現に資する取り組みについての概要

当社は、1930年に株券印刷の専門会社として創業以来、株主総会関連書類、決算関連書類、新規上場やエクイティファイナンス関連書類、投資信託・REIT関連書類、そしてIRツール・コンテンツへと、ディスクロージャー分野全般に事業分野を広げてまいりました。また、近年は法制度の改正や情報開示の電子化が相次ぐなかで、お客様への支援サービスの充実に取り組んでまいりました。こうした諸活動の結果、定期製品については市場シェア50%以上(注)を占め、お客様からも多くのリピートをいただいており、当社サービスに対し、高い評価を得てきております。

(注)全上場会社のうち、株主総会招集通知と有価証券報告書のいずれかを受注している顧客数の割合(2020年3月末現在)

このような当社及び当社グループの企業価値の主な源泉は、法制度に適合した正しい情報開示を支援するコンサルティングサービス、お客様の情報開示実務を効率化・高精度化するシステムサービス、短納期でミスのない高品質の製品作りを集中的に行える生産体制にあり、その蓄積がブランド価値としてお客様に浸透するとともに、良好な業績の継続と現在の企業価値につながっていると自負いたしております。

また、当社は、ディスクロージャー実務支援の業務を通して資本市場の健全な成長に貢献する社会的インフラともいうべき役割を担っております。こうした役割を最大限に発揮できる事業運営体制を整備、充実させていくことが、結果として企業価値及び株主共同利益の最大化につながるものと考えております。

当社は、株主総会招集通知をはじめとしたディスクロージャーのさらなる電子化、開示の統合化等大きな事業環境の変化に対応し、当社の成長力に変えていくために、2019年4月から3か年にわたる「新中期経営計画2021」を策定し、以下の重点戦略を推進しております。

(1) 電子化時代のお客様サポート体制の構築

(2) システム拡張・ドキュメントプラットフォームへの成長

(3) 前中期経営計画の領域拡張継続とさらなる進化

(4) 領域拡張と収益拡大を両立する社内基盤構築

③ 基本方針に照らして不適切な者によって当該株式会社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取り組みの概要

当社は、2020年5月14日開催の取締役会決議に基づき、現プランの一部を変更し、「当社株式の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)」を継続することを決定いたしました。また、2020年6月24日開催の当社定時株主総会に付議し、承認をいただいております。

詳細につきましては、下記アドレスから2020年5月14日付開示資料をご参照ください。

(当社ホームページ)https://www.pronexus.co.jp/news/disclose.html

④ 本プランの合理性

(1) 基本方針に沿うものであること

本プランは、当社株式に対する大規模買付等がなされた際に、当該大規模買付等に応じるべきか否かを株主の皆様がご判断し、あるいは当社取締役会が代替案を提示するために必要な情報や期間を確保し、株主の皆様のために買付者等と交渉を行うこと等を可能とすることにより、当社の企業価値・株主共同の利益を確保し、向上させるという目的をもって継続されるものであります。

(2) 株主の共同の利益を損なうものではないこと

本プランは、経済産業省及び法務省が2005年5月27日に発表した「企業価値・株主共同の利益の確保又は向上のための買収防衛策に関する指針」の定める3原則(「企業価値・株主共同の利益の確保・向上の原則」「事前開示・株主意思の原則」「必要性・相当性確保の原則」)をすべて充足しており、経済産業省に設置された企業価値研究会が2008年6月30日に発表した報告書「近時の諸環境の変化を踏まえた買収防衛策の在り方」の内容も踏まえたものとなっております。

(3) 会社役員の地位の維持を目的とするものではないこと

当社は、本プランの導入にあたり、当社取締役会の恣意的判断を排除するため、対抗措置の発動等を含む本プランの運用に関する決議及び勧告を客観的に行う取締役会の諮問機関として当社の業務執行を行う経営陣から独立した者から構成されている独立委員会を設置しております。

また、本プランは、当社の株主総会で選任された取締役で構成される取締役会により、いつでも廃止することができるものとされていることから、デッドハンド型買収防衛策(取締役会の構成員の過半数を交代させても、なお発動を阻止できない買収防衛策)ではありません。 

(6)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間において、該当事項はありません。 

3【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。 

 第1四半期報告書_20200812145411

第3【提出会社の状況】

1【株式等の状況】

(1)【株式の総数等】

①【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
--- ---
普通株式 139,500,000
139,500,000
②【発行済株式】
種類 第1四半期会計期間末

現在発行数(株)

(2020年6月30日)
提出日現在発行数(株)

(2020年8月13日)
上場金融商品取引所名

又は登録認可金融商品

取引業協会名
内容
普通株式 30,716,688 30,716,688 東京証券取引所

(市場第一部)
単元株式数100株
30,716,688 30,716,688

(2)【新株予約権等の状況】

①【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。 

②【その他の新株予約権等の状況】

該当事項はありません。

(3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】

該当事項はありません。 

(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日 発行済株式

総数増減数

(株)
発行済株式

総数残高

(株)
資本金

増減額

(千円)
資本金

残高

(千円)
資本準備金

増減額

(千円)
資本準備金

残高

(千円)
--- --- --- --- --- --- ---
2020年4月1日~

2020年6月30日
30,716,688 3,058,651 4,683,596

(5)【大株主の状況】

当四半期会計期間は第1四半期会計期間であるため、記載事項はありません。 

(6)【議決権の状況】

当第1四半期会計期間末日現在の「議決権の状況」については、株主名簿の記載内容が確認できないため、記載することができないことから、直前の基準日(2020年3月31日)に基づく株主名簿による記載をしております。

①【発行済株式】
2020年6月30日現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式
議決権制限株式(自己株式等)
議決権制限株式(その他)
完全議決権株式(自己株式等) 普通株式 3,797,100 単元株式数100株
完全議決権株式(その他) 普通株式 26,909,100 269,091 同上
単元未満株式 普通株式 10,488 1単元(100株)未満の株式
発行済株式総数 30,716,688
総株主の議決権 269,091

(注)1.「完全議決権株式(その他)」欄の普通株式には、証券保管振替機構名義の株式が11,300株(議決権の数113個)含まれております。

2.「単元未満株式」欄の普通株式には、自己株式が52株及び証券保管振替機構名義の株式が64株含まれております。 

②【自己株式等】
2020年6月30日現在
所有者の氏名又は名称 所有者の住所 自己名義所有

株式数(株)
他人名義所有

株式数(株)
所有株式数の

合計(株)
発行済株式総数

に対する所有株

式数の割合(%)
株式会社プロネクサス 東京都港区海岸一丁目2番20号 3,797,100 3,797,100 12.36
3,797,100 3,797,100 12.36

2【役員の状況】

該当事項はありません。 

 第1四半期報告書_20200812145411

第4【経理の状況】

1.要約四半期連結財務諸表の作成方法について

当社の要約四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内閣府令第64号)第93条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。

2.監査証明について

当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、第1四半期連結会計期間(2020年4月1日から2020年6月30日まで)及び第1四半期連結累計期間(2020年4月1日から2020年6月30日まで)に係る要約四半期連結財務諸表について、有限責任監査法人トーマツによる四半期レビューを受けております。

1【要約四半期連結財務諸表】

(1)【要約四半期連結財政状態計算書】

(単位:千円)
注記 前連結会計年度

(2020年3月31日)
当第1四半期連結会計期間

(2020年6月30日)
資産
流動資産
現金及び現金同等物 11,910,898 12,334,282
営業債権及びその他の債権 2,548,657 6,180,528
その他の金融資産 2,310,915 2,217,629
棚卸資産 511,471 454,415
その他の流動資産 283,600 362,350
流動資産合計 17,565,541 21,549,203
非流動資産
有形固定資産 4,657,122 4,741,739
使用権資産 1,988,261 1,915,204
のれん 304,485 304,802
無形資産 2,246,279 2,352,222
投資不動産 186,322 186,322
持分法で会計処理されている投資 728,142 706,896
その他の金融資産 4,233,973 4,352,462
繰延税金資産 1,078,340 1,104,029
その他の非流動資産 60,678 77,564
非流動資産合計 15,483,602 15,741,240
資産合計 33,049,144 37,290,443
負債及び資本
負債
流動負債
借入金 56,672 56,672
リース負債 752,312 727,583
営業債務及びその他の債務 1,434,026 2,074,011
未払法人所得税等 689,136 992,314
契約負債 651,858 1,751,790
その他の流動負債 2,517,150 3,080,397
流動負債合計 6,101,154 8,682,768
非流動負債
借入金 8,324 306,656
リース負債 1,262,247 1,222,397
退職給付に係る負債 2,523,384 2,433,820
引当金 188,201 188,273
その他の非流動負債 459,592 459,432
非流動負債合計 4,441,749 4,610,578
負債合計 10,542,902 13,293,346
資本
資本金 3,058,651 3,058,651
資本剰余金 4,683,596 4,683,596
自己株式 △3,801,143 △3,801,230
その他の資本の構成要素 348,191 392,910
利益剰余金 18,162,035 19,606,384
親会社の所有者に帰属する持分合計 22,451,330 23,940,310
非支配持分 54,911 56,787
資本合計 22,506,241 23,997,097
負債及び資本合計 33,049,144 37,290,443

(2)【要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書】

【要約四半期連結損益計算書】
【第1四半期連結累計期間】
(単位:千円)
注記 前第1四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

 至 2019年6月30日)
当第1四半期連結累計期間

(自 2020年4月1日

 至 2020年6月30日)
売上収益 9,480,862 9,435,211
売上原価 △4,941,432 △4,926,832
売上総利益 4,539,431 4,508,379
販売費及び一般管理費 △1,777,087 △1,817,383
その他の収益 19,470 24,007
その他の費用 △1,147 △5,392
営業利益 2,780,667 2,709,612
金融収益 12,681 15,563
金融費用 △3,587 △2,190
持分法による投資損益(△は損失) 2,465 △4,610
税引前四半期利益 2,792,227 2,718,375
法人所得税費用 △881,023 △868,475
四半期利益 1,911,204 1,849,901
四半期利益の帰属
親会社の所有者 1,910,145 1,848,142
非支配持分 1,060 1,759
四半期利益 1,911,204 1,849,901
1株当たり四半期利益
基本的1株当たり四半期利益(円) 70.74 68.65
希薄化後1株当たり四半期利益(円)
【要約四半期連結包括利益計算書】
【第1四半期連結累計期間】
(単位:千円)
注記 前第1四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

 至 2019年6月30日)
当第1四半期連結累計期間

(自 2020年4月1日

 至 2020年6月30日)
四半期利益 1,911,204 1,849,901
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産 △28,035 38,765
純損益に振り替えられることのない項目合計 △28,035 38,765
純損益に振り替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の換算差額 △6,730 6,071
純損益に振り替えられる可能性のある項目合計 △6,730 6,071
税引後その他の包括利益 △34,765 44,835
四半期包括利益 1,876,440 1,894,736
四半期包括利益の帰属
親会社の所有者 1,875,380 1,892,860
非支配持分 1,060 1,876
四半期包括利益 1,876,440 1,894,736

(3)【要約四半期連結持分変動計算書】

前第1四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年6月30日)

(単位:千円)
注記 親会社の所有者に帰属する持分
資本金 資本剰余金 自己株式 その他の資本の構成要素
在外営業

活動体の

換算差額
その他の包括

利益を通じて

公正価値で

測定する

金融資産
合計
2019年4月1日時点の残高 3,058,651 4,683,596 △3,324,251 △12,249 381,514 369,265
四半期利益
その他の包括利益 △6,730 △28,035 △34,765
四半期包括利益合計 △6,730 △28,035 △34,765
自己株式の取得 △476,892
配当金
その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 51 51
所有者との取引額合計 △476,892 51 51
2019年6月30日時点の残高 3,058,651 4,683,596 △3,801,143 △18,979 353,529 334,551
注記 親会社の所有者に帰属する

持分
非支配持分 合計
利益剰余金 合計
2019年4月1日時点の残高 17,117,366 21,904,626 43,231 21,947,857
四半期利益 1,910,145 1,910,145 1,060 1,911,204
その他の包括利益 △34,765 △34,765
四半期包括利益合計 1,910,145 1,875,380 1,060 1,876,440
自己株式の取得 △476,892 △476,892
配当金 △409,226 △409,226 △409,226
その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 △51
所有者との取引額合計 △409,277 △886,118 △886,118
2019年6月30日時点の残高 18,618,233 22,893,888 44,291 22,938,179

当第1四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年6月30日)

(単位:千円)
注記 親会社の所有者に帰属する持分
資本金 資本剰余金 自己株式 その他の資本の構成要素
在外営業

活動体の

換算差額
その他の包括

利益を通じて

公正価値で

測定する

金融資産
合計
2020年4月1日時点の残高 3,058,651 4,683,596 △3,801,143 △14,370 362,561 348,191
四半期利益
その他の包括利益 5,954 38,765 44,718
四半期包括利益合計 5,954 38,765 44,718
自己株式の取得 △87
配当金
所有者との取引額合計 △87
2020年6月30日時点の残高 3,058,651 4,683,596 △3,801,230 △8,416 401,326 392,910
注記 親会社の所有者に帰属する

持分
非支配持分 合計
利益剰余金 合計
2020年4月1日時点の残高 18,162,035 22,451,330 54,911 22,506,241
四半期利益 1,848,142 1,848,142 1,759 1,849,901
その他の包括利益 44,718 117 44,835
四半期包括利益合計 1,848,142 1,892,860 1,876 1,894,736
自己株式の取得 △87 △87
配当金 △403,793 △403,793 △403,793
所有者との取引額合計 △403,793 △403,880 △403,880
2020年6月30日時点の残高 19,606,384 23,940,310 56,787 23,997,097

(4)【要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書】

(単位:千円)
注記 前第1四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

 至 2019年6月30日)
当第1四半期連結累計期間

(自 2020年4月1日

 至 2020年6月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前四半期利益 2,792,227 2,718,375
減価償却費及び償却費 444,752 475,197
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) △72,237 △80,396
金融収益 △12,681 △15,563
金融費用 3,587 2,190
持分法による投資損益(△は益) △2,465 4,610
棚卸資産の増減額(△は増加) 77,177 57,591
営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加) △3,255,311 △2,581,682
営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少) 1,140,312 965,214
未払消費税等の増減額(△は減少) 309,585 261,357
その他 27,105 △2,127
小計 1,452,051 1,804,765
利息及び配当金の受取額 30,536 28,786
利息の支払額 △2,756 △1,956
法人所得税の支払額 △231,898 △603,813
法人所得税の還付額 9,181
営業活動によるキャッシュ・フロー 1,257,114 1,227,782
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △334,800 △5,500
定期預金の払戻による収入 119,600
有形固定資産の取得による支出 △64,143 △263,913
無形資産の取得による支出 △256,958 △308,394
投資の取得による支出 △54,500 △52,265
投資の売却及び償還による収入 13,254 100,000
その他 20,032 1,819
投資活動によるキャッシュ・フロー △557,516 △528,254
財務活動によるキャッシュ・フロー
長期借入れによる収入 300,000
長期借入金の返済による支出 △1,668
リース負債の返済による支出 △188,011 △189,179
自己株式の取得による支出 △476,892 △87
配当金の支払額 △393,962 △389,564
財務活動によるキャッシュ・フロー △1,058,864 △280,498
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △359,266 419,029
現金及び現金同等物の期首残高 11,892,304 11,910,898
現金及び現金同等物に係る換算差額 △2,258 4,355
現金及び現金同等物の四半期末残高 11,530,781 12,334,282

【要約四半期連結財務諸表注記】

1.報告企業

株式会社プロネクサス(以下「当社」という。)は日本に所在する株式会社であります。その登記されている本社及び主要な事業所の住所は当社のウェブサイト(https://www.pronexus.co.jp)で開示しております。2020年6月30日に終了する3ヶ月間の当社の要約四半期連結財務諸表は、当社及びその子会社(以下「当社グループ」という。)、並びに当社の関連会社に対する持分により構成されております。

当社グループの事業内容は、単一セグメントのディスクロージャー関連事業でありますが、取扱製品を上場会社ディスクロージャー関連、上場会社IR関連等、金融商品ディスクロージャー関連、データベース関連の4つに区分しております。各製品区分の内容については注記「7. 売上収益」に記載しております。

2.作成の基礎

(1) IFRSに準拠している旨

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内閣府令第64号)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第93条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。

要約四半期連結財務諸表は、年次連結財務諸表で要求されている全ての情報が含まれていないため、前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべきものであります。

本要約四半期連結財務諸表は、2020年8月13日に代表取締役社長上野剛史によって承認されております。

(2) 測定の基礎

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、公正価値で測定されている特定の金融商品等を除き、取得原価を基礎として作成しております。

(3) 機能通貨及び表示通貨

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、千円未満を四捨五入して表示しております。 

3.重要な会計方針

要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。

なお、当第1四半期連結累計期間の法人所得税費用は、見積年次実効税率を基に算定しております。 

4.重要な会計上の見積り及び判断

IFRSに準拠した要約四半期連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を行うことが要求されております。実際の業績は、これらの見積りとは異なる場合があります。

見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直されます。会計上の見積りの見直しによる影響は、見積りを見直した会計期間及びそれ以降の将来の会計期間において認識されます。

経営者が行った要約四半期連結財務諸表の金額に重要な影響を与える判断及び見積りは、新型コロナウイルス感染症の影響も含め、前連結会計年度に係る連結財務諸表と同様であります。

5.セグメント情報

当社グループの報告セグメントは、当社の構成単位のうち、分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

なお、当社グループの事業内容は、ディスクロージャー・IR関連製品の製作及び付帯する業務であり、区分すべきセグメントが存在しないため、ディスクロージャー関連事業の単一セグメントとなっております。  

6.配当金

配当金の支払額は以下のとおりであります。

前第1四半期連結累計期間 (自 2019年4月1日 至 2019年6月30日)

決議日 株式の種類 配当金の総額 1株当たり配当額 基準日 効力発生日
千円
2019年5月17日

取締役会決議
普通株式 409,226 15 2019年3月31日 2019年6月5日

当第1四半期連結累計期間 (自 2020年4月1日 至 2020年6月30日)

決議日 株式の種類 配当金の総額 1株当たり配当額 基準日 効力発生日
千円
2020年5月20日

取締役会決議
普通株式 403,793 15 2020年3月31日 2020年6月9日

7.売上収益

当社グループの事業セグメントは、ディスクロージャー関連事業の単一セグメントでありますが、取扱製品及びサービスを、上場会社向け法定開示支援サービス等の「上場会社ディスクロージャー関連」、上場会社向けIR支援サービス等の「上場会社IR関連等」、投資信託・不動産投資信託運用会社、外国会社向け開示支援サービス等の「金融商品ディスクロージャー関連」、企業情報・財務情報検索データベース等の「データベース関連」の4つに区分しており、これら4区分の製品及びサービスから生じる収益は顧客との契約に従い計上しており、売上収益として表示しております。

当社グループの主力製品のうち、株主総会招集通知、有価証券報告書、株主向け年次報告書等は、企業の決算期に連動して受注する開示書類であります。例年、3月決算会社への売上が集中する第1四半期連結会計期間の売上収益は、他の四半期連結会計期間の売上収益と比べ著しく高くなっております。

前第1四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

  至 2019年6月30日)
当第1四半期連結累計期間

(自 2020年4月1日

  至 2020年6月30日)
千円 千円
上場会社ディスクロージャー関連 5,196,028 5,231,378
上場会社IR関連等 2,400,675 2,503,364
金融商品ディスクロージャー関連 1,614,301 1,427,757
データベース関連 269,858 272,712
合計 9,480,862 9,435,211

8.1株当たり利益

基本的1株当たり四半期利益の算定上の基礎は以下のとおりであります。

前第1四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

至 2019年6月30日)
当第1四半期連結累計期間

(自 2020年4月1日

至 2020年6月30日)
--- --- --- ---
親会社の所有者に帰属する四半期利益(千円) 1,910,145 1,848,142
加重平均普通株式数(株) 27,004,041 26,919,525
基本的1株当たり四半期利益(円) 70.74 68.65

(注) 希薄化後1株当たり四半期利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。 

9.金融商品

金融商品の公正価値の算定方法は以下のとおりであります。

(現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権、営業債務及びその他の債務)

短期間で決済されるため、公正価値は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっております。

(その他の金融資産)

上場株式の公正価値については、期末日の市場価格によって算定しております。非上場株式の公正価値については類似会社の市場価格に基づく評価技法及び簿価純資産法により算定しております。

(借入金)

短期借入金は、短期間で決済されるため、公正価値は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっております。

長期借入金は、将来キャッシュ・フローを新規に同様の契約を実行した場合に想定される利率で割り引いた現在価値により算定しております。

(1) 償却原価で測定する金融商品

金融商品の帳簿価額と公正価値は以下のとおりであります。

前連結会計年度

(2020年3月31日)
当第1四半期連結会計期間

(2020年6月30日)
帳簿価額 公正価値 帳簿価額 公正価値
千円 千円 千円 千円
償却原価で測定する金融負債
借入金 64,996 64,831 363,328 362,810

(2) 公正価値で測定する金融商品

公正価値で測定する金融商品について、測定に用いたインプットの観察可能性及び重要性に応じた公正価値測定額を、レベル1からレベル3までに分類しております。

レベル1:活発な市場における同一の資産又は負債の市場価格

レベル2:レベル1以外の、観察可能な価格を直接又は間接的に使用して算出された公正価値

レベル3:観察不能なインプットを含む評価技法から算出された公正価値

前連結会計年度(2020年3月31日)

レベル1 レベル2 レベル3 合計
千円 千円 千円 千円
資産:
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
その他の金融資産 2,468,127 2,468,127
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
その他の金融資産 2,165,421 315,212 2,480,633

当第1四半期連結会計期間(2020年6月30日)

レベル1 レベル2 レベル3 合計
千円 千円 千円 千円
資産:
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
その他の金融資産 2,476,576 2,476,576
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
その他の金融資産 2,247,123 342,906 2,590,030

公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、振替を生じさせた事象又は状況の変化が生じた日に認識しております。前連結会計年度及び当第1四半期連結会計期間において、公正価値レベル1とレベル2間の重要な振替は行われておりません。

(3) 評価プロセス

レベル3に分類された金融商品に係る公正価値の測定は、当社グループの会計方針に従い、経理部門で決定しております。

(4) レベル3に分類された金融商品に関する定量的情報

レベル3に分類された非上場株式は類似企業比較法及び純資産に基づく評価モデル等により、公正価値を測定しております。この評価モデルにおいて、EBITDA倍率等の観察可能でないインプットを用いているため、レベル3に分類しております。公正価値の測定には、類似企業に応じて8.3倍~10.6倍のEBITDA倍率等を使用しております。また、非上場株式以外の主な金融商品はリース債権信託受益権等であり、これらの公正価値については、将来キャッシュ・フローを、期日までの期間及び信用リスクを加味した利率で割り引いた現在価値により算定しています。

(5) レベル3に分類された金融商品の期首残高から期末残高への調整表

(単位:千円)
前第1四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

  至 2019年6月30日)
当第1四半期連結累計期間

(自 2020年4月1日

  至 2020年6月30日)
期首残高 2,900,948 2,783,340
利得及び損失合計
純損益(注)1 △681 3
その他の包括利益(注)2 △69,711 △10,477
購入 50,000 50,104
その他 △20,000 △3,487
期末残高 2,860,555 2,819,482
報告期間末に保有している資産について純損益に計上された当期の未実現損益の変動(注)1

(注)1.要約四半期連結損益計算書の「金融収益」及び「金融費用」に含まれております。

2.要約四半期連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産」に含まれております。 

10.後発事象

該当事項はありません。 

2【その他】

2020年5月20日の取締役会において、次のとおり剰余金の配当を行うことを決議いたしました。

(イ)配当金の総額 403,793 千円
(ロ)1株当たりの金額 15円00銭
(ハ)支払請求の効力発生日及び支払開始日 2020年6月9日

(注)2020年3月31日現在の株主名簿に記載又は記録された株主に対し、支払いを行います。

 第1四半期報告書_20200812145411

第二部【提出会社の保証会社等の情報】

該当事項はありません。

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