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CHUGAI PHARMACEUTICAL CO., LTD.

Quarterly Report Oct 27, 2021

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【表紙】
【提出書類】 四半期報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条の4の7第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2021年10月27日
【四半期会計期間】 2021年第3四半期(自 2021年7月1日 至 2021年9月30日)
【会社名】 中外製薬株式会社
【英訳名】 CHUGAI PHARMACEUTICAL CO., LTD.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長CEO  奥田 修
【本店の所在の場所】 東京都北区浮間五丁目5番1号

(上記は登記簿上の本店所在地であり、事実上の本社業務は下記「最寄りの連絡場所」において行っております。)
【電話番号】 03(3968)6111
【事務連絡者氏名】 財務経理部長  臼田 和也
【最寄りの連絡場所】 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号
【電話番号】 03(3281)6611(代表)
【事務連絡者氏名】 財務経理部長  臼田 和也
【縦覧に供する場所】 中外製薬株式会社 本社事務所

(東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号)

中外製薬株式会社 関西統括支店

(大阪市淀川区宮原三丁目3番31号)

中外製薬株式会社 東海・北陸統括支店

(名古屋市中区丸の内三丁目20番17号)

中外製薬株式会社 関東北・甲信越統括支店

(さいたま市大宮区桜木町一丁目9番6号)

株式会社東京証券取引所

(東京都中央区日本橋兜町2番1号)

E00932 45190 中外製薬株式会社 CHUGAI PHARMACEUTICAL CO., LTD. 企業内容等の開示に関する内閣府令 第四号の三様式 IFRS true cte 2021-01-01 2021-09-30 Q3 2021-12-31 2020-01-01 2020-09-30 2020-12-31 1 false false false E00932-000 2021-10-27 E00932-000 2020-01-01 2020-09-30 E00932-000 2021-01-01 2021-09-30 E00932-000 2020-01-01 2020-12-31 E00932-000 2020-07-01 2020-09-30 E00932-000 2021-07-01 2021-09-30 E00932-000 2020-09-30 E00932-000 2021-09-30 E00932-000 2020-12-31 E00932-000 2021-10-27 jpcrp_cor:OrdinaryShareMember E00932-000 2021-09-30 jpcrp_cor:SharesWithNoVotingRightsMember E00932-000 2021-09-30 jpcrp_cor:SharesWithRestrictedVotingRightsTreasurySharesEtcMember E00932-000 2021-09-30 jpcrp_cor:SharesWithRestrictedVotingRightsOtherMember E00932-000 2021-09-30 jpcrp_cor:OrdinarySharesTreasurySharesSharesWithFullVotingRightsTreasurySharesEtcMember E00932-000 2021-09-30 jpcrp_cor:OrdinarySharesSharesWithFullVotingRightsOtherMember E00932-000 2021-09-30 jpcrp_cor:OrdinarySharesSharesLessThanOneUnitMember E00932-000 2021-09-30 jpcrp_cor:Row1Member E00932-000 2019-12-31 E00932-000 2019-12-31 jpigp_cor:ShareCapitalIFRSMember E00932-000 2020-12-31 jpigp_cor:ShareCapitalIFRSMember E00932-000 2020-12-31 jpigp_cor:CapitalSurplusIFRSMember E00932-000 2019-12-31 jpigp_cor:CapitalSurplusIFRSMember E00932-000 2020-12-31 jpigp_cor:RetainedEarningsIFRSMember E00932-000 2019-12-31 jpigp_cor:RetainedEarningsIFRSMember E00932-000 2020-12-31 jpigp_cor:OtherComponentsOfEquityIFRSMember E00932-000 2019-12-31 jpigp_cor:OtherComponentsOfEquityIFRSMember E00932-000 2019-12-31 jpigp_cor:EquityAttributableToOwnersOfParentIFRSMember E00932-000 2020-12-31 jpigp_cor:EquityAttributableToOwnersOfParentIFRSMember E00932-000 2021-01-01 2021-09-30 jpigp_cor:ShareCapitalIFRSMember E00932-000 2020-01-01 2020-09-30 jpigp_cor:ShareCapitalIFRSMember E00932-000 2020-01-01 2020-09-30 jpigp_cor:CapitalSurplusIFRSMember E00932-000 2021-01-01 2021-09-30 jpigp_cor:CapitalSurplusIFRSMember E00932-000 2020-01-01 2020-09-30 jpigp_cor:RetainedEarningsIFRSMember E00932-000 2021-01-01 2021-09-30 jpigp_cor:RetainedEarningsIFRSMember E00932-000 2020-01-01 2020-09-30 jpigp_cor:OtherComponentsOfEquityIFRSMember E00932-000 2021-01-01 2021-09-30 jpigp_cor:OtherComponentsOfEquityIFRSMember E00932-000 2021-01-01 2021-09-30 jpigp_cor:EquityAttributableToOwnersOfParentIFRSMember E00932-000 2020-01-01 2020-09-30 jpigp_cor:EquityAttributableToOwnersOfParentIFRSMember E00932-000 2020-09-30 jpigp_cor:ShareCapitalIFRSMember E00932-000 2021-09-30 jpigp_cor:ShareCapitalIFRSMember E00932-000 2020-09-30 jpigp_cor:CapitalSurplusIFRSMember E00932-000 2021-09-30 jpigp_cor:CapitalSurplusIFRSMember E00932-000 2020-09-30 jpigp_cor:RetainedEarningsIFRSMember E00932-000 2021-09-30 jpigp_cor:RetainedEarningsIFRSMember E00932-000 2020-09-30 jpigp_cor:OtherComponentsOfEquityIFRSMember E00932-000 2021-09-30 jpigp_cor:OtherComponentsOfEquityIFRSMember E00932-000 2020-09-30 jpigp_cor:EquityAttributableToOwnersOfParentIFRSMember E00932-000 2021-09-30 jpigp_cor:EquityAttributableToOwnersOfParentIFRSMember iso4217:JPY iso4217:JPY xbrli:shares xbrli:pure xbrli:shares

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第一部【企業情報】

第1【企業の概況】

1【主要な経営指標等の推移】

| | | | | |
| --- | --- | --- | --- | --- |
| 回次 | | 2020年

第3四半期連結

累計期間 | 2021年

第3四半期連結

累計期間 | 2020年 |
| 会計期間 | | 自 2020年1月1日

至 2020年9月30日 | 自 2021年1月1日

至 2021年9月30日 | 自 2020年1月1日

至 2020年12月31日 |
| 売上収益 | (百万円) | 576,520 | 677,493 | 786,946 |
| (第3四半期連結会計期間) | | (208,400) | (287,264) | |
| 税引前四半期(当期)利益 | (百万円) | 225,138 | 280,945 | 298,188 |
| 四半期(当期)利益 | (百万円) | 162,425 | 204,154 | 214,733 |
| (第3四半期連結会計期間) | | (60,133) | (86,018) | |
| 当社の株主に帰属する

四半期(当期)利益 | (百万円) | 162,425 | 204,154 | 214,733 |
| 四半期(当期)包括利益 | (百万円) | 162,150 | 208,791 | 216,748 |
| 当社の株主に帰属する

四半期(当期)包括利益 | (百万円) | 162,150 | 208,791 | 216,748 |
| 資本合計 | (百万円) | 925,270 | 1,090,649 | 980,003 |
| 総資産額 | (百万円) | 1,136,108 | 1,353,363 | 1,235,498 |
| 基本的1株当たり

四半期(当期)利益 | (円) | 98.84 | 124.17 | 130.66 |
| (第3四半期連結会計期間) | | (36.58) | (52.31) | |
| 希薄化後1株当たり

四半期(当期)利益 | (円) | 98.74 | 124.09 | 130.53 |
| 当社の株主帰属持分比率 | (%) | 81.4 | 80.6 | 79.3 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | (百万円) | 132,814 | 184,669 | 205,035 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | (百万円) | △57,072 | △101,760 | △98,312 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | (百万円) | △97,176 | △104,428 | △99,497 |
| 現金及び現金同等物の

四半期末(期末)残高 | (百万円) | 182,711 | 192,518 | 212,333 |

(注)1.上記指標は、国際会計基準(以下、「IFRS」という。)により作成された要約四半期連結財務諸表及び連結財務諸表に基づいております。

2.当社は要約四半期連結財務諸表を作成しておりますので、提出会社の主要な経営指標等の推移については記載しておりません。

3.金額は百万円未満を四捨五入して記載しております。

4.売上収益は消費税等抜きであります。

5.当社は、2020年7月1日を効力発生日として普通株式を1株につき3株の割合で株式分割を行っております。「基本的1株当たり四半期(当期)利益」及び「希薄化後1株当たり四半期(当期)利益」につきましては、前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定しております。 ### 2【事業の内容】

当第3四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び連結子会社)が営む事業の内容について、重要な変更はありません。また、主要な関係会社における異動もありません。 

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第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。 ### 2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

(単位:億円)
2021年

第3四半期実績
2020年

第3四半期実績
前年同期比
連結損益(Core実績)
売上収益 6,775 5,765 +17.5
製商品売上高 5,387 4,648 +15.9
ロイヤルティ等収入及び

その他の営業収入
1,388 1,117 +24.3
売上原価 △2,257 △2,003 +12.7
売上総利益 4,518 3,762 +20.1
販売費 △522 △490 +6.5
研究開発費 △941 △822 +14.5
一般管理費等 △147 △131 +12.2
営業利益 2,907 2,319 +25.4
四半期利益 2,097 1,656 +26.6
連結損益(IFRS実績)
売上収益 6,775 5,765 +17.5
営業利益 2,828 2,273 +24.4
四半期利益 2,042 1,624 +25.7

<連結損益の概要(IFRSベース)>

当第3四半期連結累計期間の売上収益は6,775億円(前年同期比17.5%増)、営業利益は2,828億円(同24.4%増)、四半期利益は2,042億円(同25.7%増)となりました。これらには当社が管理する経常的業績(Coreベース)から除外している無形資産の償却費19億円、無形資産の減損損失27億円及び事業所再編費用等33億円が含まれています。

<連結損益の概要(Coreベース)>

当第3四半期連結累計期間の売上収益は、製商品売上高やロイヤルティ等収入及びその他の営業収入が大幅に伸長し、6,775億円(前年同期比17.5%増)となりました。

売上収益のうち、製商品売上高は5,387億円(同15.9%増)となりました。国内製商品売上高は、薬価改定や後発品の影響を受けたものの、主力品のテセントリク、新製品のポライビー、エンスプリングの順調な市場浸透やロナプリーブの政府納入により、前年を大きく上回りました。海外製商品売上高は、アクテムラの輸出が大きく減少しましたが、ヘムライブラ、アレセンサのロシュ向け輸出が伸長し、前年比で増加しました。ロイヤルティ等収入及びその他の営業収入は、一時金収入によるその他の営業収入が減少しましたが、主にヘムライブラに関するロイヤルティ及びプロフィットシェア収入の増加等により、1,388億円(同24.3%増)となりました。製商品原価率は41.9%と前年同期比で1.2%ポイント改善した結果、売上総利益は4,518億円(同20.1%増)となりました。

経費については、1,611億円(同11.6%増)となりました。前年に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う活動減の影響を受けた販売費は522億円(同6.5%増)、研究開発費は開発テーマの進展に伴う費用の増加等により941億円(同14.5%増)、一般管理費等は主に法人事業税(外形標準課税)及び諸経費等の増加により147億円(同12.2%増)となりました。以上から、Core営業利益は2,907億円(同25.4%増)、Core四半期利益は2,097億円(同26.6%増)となりました。

※Core実績について

当社はIFRS移行を機に2013年よりCore実績を開示しております。Core実績とはIFRS実績に当社が非経常事項と捉える事項の調整を行ったものであり、ロシュが開示するCore実績の概念とも整合しております。当社ではCore実績を、社内の業績管理、社内外への経常的な収益性の推移の説明、並びに株主還元をはじめとする成果配分を行う際の指標として使用しております。

<製商品売上高の内訳>

(単位:億円)
2021年

第3四半期実績
2020年

第3四半期実績
前年同期比
製商品売上高 5,387 4,648 +15.9
国内製商品売上高 3,626 3,032 +19.6
オンコロジー領域 1,911 1,694 +12.8
プライマリー領域 1,716 1,338 +28.3
海外製商品売上高 1,760 1,616 +8.9

[国内製商品売上高]

国内製商品売上高は、昨年及び本年4月の薬価改定と後発品浸透の影響を受けたものの、主力品及び新製品の好調な市場浸透により、3,626億円(前年同期比19.6%増)となりました。

オンコロジー領域の売上は、1,911億円(同12.8%増)となりました。後発品浸透の影響により抗悪性腫瘍剤/抗HER2ヒト化モノクローナル抗体「ハーセプチン」や抗悪性腫瘍剤/抗CD20モノクローナル抗体「リツキサン」などの売上が減少したものの、主力品の抗悪性腫瘍剤/抗PD-L1ヒト化モノクローナル抗体「テセントリク」の順調な市場浸透や、抗HER2抗体チューブリン重合阻害剤複合体「カドサイラ」が堅調に推移したことに加え、本年5月に発売した抗悪性腫瘍剤/微小管阻害薬結合抗CD79bモノクローナル抗体「ポライビー」の好調な市場浸透により、売上が増加しました。

プライマリー領域の売上は、昨年8月に発売したpH依存的結合性ヒト化抗IL-6レセプターモノクローナル抗体「エンスプリング」の順調な市場浸透や、主力品の血液凝固第Ⅷ因子機能代替製剤「ヘムライブラ」及びヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「アクテムラ」が好調に推移したことに加え、本年7月に特例承認された抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体「ロナプリーブ」の政府納入による売上が計上されたことにより、1,716億円(同28.3%増)となりました。

[海外製商品売上高]

海外製商品売上高は1,760億円(前年同期比8.9%増)でした。ロシュ向け輸出については、「アクテムラ」が、前年比で大幅に減少しました。これは、前年同期において、新型コロナウイルス肺炎を対象とした臨床試験用を含む「アクテムラ」の輸出が増加したためです。一方で、「ヘムライブラ」や抗悪性腫瘍剤/ALK阻害剤「アレセンサ」のロシュ向け輸出は堅調に推移し前年比で大幅に上回りました。

(2)連結財政状態に関する説明

<資産、負債及び純資産の状況>

(単位:億円)
2021年

第3四半期末実績
2020年

期末実績
前期末比
純営業資産(NOA)及び純資産
純運転資本 3,245 3,000 245
長期純営業資産 3,837 3,460 377
純営業資産(NOA) 7,082 6,460 622
ネット現金 3,966 3,786 180
その他の営業外純資産 △142 △446 304
純資産合計 10,906 9,800 1,106
連結財政状態計算書(IFRS実績)
資産合計 13,534 12,355 1,179
負債合計 △2,627 △2,555 △72
純資産合計 10,906 9,800 1,106

当第3四半期連結会計期間末における純営業資産(NOA)は前連結会計年度末に比べ622億円増加し、7,082億円となりました。うち、純運転資本は、主に営業債権の増加により前連結会計年度末に比べ245億円増加し3,245億円となりました。また、長期純営業資産は主に中外ライフサイエンスパーク横浜及び藤枝工場における合成原薬製造棟(FJ3)への投資により前連結会計年度末から377億円増加し、3,837億円となりました。

次項「キャッシュ・フローの状況」で示すとおり、有価証券や有利子負債を含むネット現金は前連結会計年度末に比べ180億円増加し、3,966億円となりました。その他の営業外純資産は、主に未払法人所得税の減少により前連結会計年度末から304億円増加し、△142億円となりました。

これらの結果、純資産合計は前連結会計年度末に比べ1,106億円増加し、10,906億円となりました。

※純営業資産(NOA)及び純資産について

連結財政状態計算書は国際会計基準第1号「財務諸表の表示」に基づいて作成しております。一方で、純営業資産(NOA)及び純資産は、連結財政状態計算書を内部管理の指標として再構成したものであり、ロシュも同様の指標を開示しております。なお、純営業資産(NOA)及び純資産にはCore実績のような除外事項はありません。

※純営業資産(NOA)について

純営業資産(NOA:Net Operating Assets)は金融取引や税務上の取引とは独立に当社グループの業績を評価することを可能としております。純営業資産は純運転資本及び有形固定資産、使用権資産、無形資産等を含む長期純営業資産から引当金を控除することで計算しております。

<キャッシュ・フローの状況>

(単位:億円)
2021年

第3四半期実績
2020年

第3四半期実績
前年同期比
フリー・キャッシュ・フロー
営業利益 2,828 2,273 +24.4
調整後営業利益 3,126 2,530 +23.6
営業フリー・キャッシュ・フロー 2,198 1,403 +56.7
フリー・キャッシュ・フロー 1,143 764 +49.6
ネット現金の純増減 180 △143
連結キャッシュ・フロー計算書(IFRS実績)
営業活動によるキャッシュ・フロー 1,847 1,328 +39.1
投資活動によるキャッシュ・フロー △1,018 △571 +78.3
財務活動によるキャッシュ・フロー △1,044 △972 +7.4
現金及び現金同等物の増減額 △198 △212 △6.6
現金及び現金同等物の四半期末残高 1,925 1,827 +5.4

営業利益から、営業利益に含まれる減価償却費などのすべての非現金損益項目及び純営業資産に係るすべての非損益現金流出入を調整した調整後営業利益は、3,126億円(前年同期比23.6%増)となりました。

純運転資本等の増加215億円、有形固定資産の取得による支出581億円等があった一方で、営業利益の増益等により、営業フリー・キャッシュ・フローは2,198億円(同56.7%増)の収入となりました。純運転資本等の増加要因は前項「資産、負債及び純資産の状況」に記載したとおりです。

営業フリー・キャッシュ・フローから法人所得税1,036億円を支払ったこと等により、フリー・キャッシュ・フローは1,143億円(同49.6%増)の収入となりました。

フリー・キャッシュ・フローから配当金の支払983億円等を調整したネット現金の純増減は180億円の増加となりました。

また、有価証券及び有利子負債の増減を除いた現金及び現金同等物は198億円減少し、当四半期末残高は1,925億円となりました。

※フリー・キャッシュ・フロー(FCF)について

連結キャッシュ・フロー計算書は国際会計基準第7号「キャッシュ・フロー計算書」に基づいて作成しております。一方で、FCFは、連結キャッシュ・フロー計算書を内部管理の指標として再構成したものであり、ロシュも同様の指標を開示しております。なお、FCFにはCore実績のような除外事項はありません。

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について、重要な変更はありません。

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるCoreベースの研究開発費は941億円(前年同期比14.5%増)、売上収益研究開発費比率は13.9%となりました。

2021年1月1日から2021年9月30日までの研究開発活動の進捗状況は以下のとおりであります。

「がん領域」

・抗CD79b抗体薬物複合体「RG7596」(製品名:「ポライビー」)は、2021年3月に、再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫を適応症として承認を取得し、同年5月に発売しました。

・改変型抗PD-L1モノクローナル抗体「RG7446」(製品名:「テセントリク」)は、2021年3月に肝細胞がん(intermediate ステージ)(RG435との併用)、同年5月に筋層浸潤性膀胱がん(アジュバント)を対象としてそれぞれ第Ⅲ相国際共同治験を開始しました。また、同年7月に非小細胞肺がんの術後補助療法を対象として承認申請を行いました。

・抗VEGF(血管内皮増殖因子)ヒト化モノクローナル抗体「RG435」(製品名:「アバスチン」)は、2021年3月に肝細胞がん(intermediate ステージ)(RG7446との併用)を対象として第Ⅲ相国際共同治験を開始しました。

・選択的エストロゲン受容体分解薬「RG6171」は、2021年8月に乳がん(アジュバント)を対象として第Ⅲ相国際共同治験を開始しました。

・腫瘍溶解性5型アデノウイルス「OBP-301」は、2021年1月に肝細胞がんを対象として第Ⅰ相臨床試験(「RG7446」及び「RG435」との併用)を開始しました。

・抗潜在型TGF-β1モノクローナル抗体「SOF10/RG6440」は、2021年6月に固形がんを対象として第Ⅰ相臨床試験を開始しました。

・RET阻害剤「RG6396」は、2021年7月に固形がんを対象として第Ⅰ相臨床試験を開始しました。

・ヒト化抗FAP抗体改変IL-2融合蛋白「RG7461」は、ロシュ社による複数の海外試験の結果に鑑み、固形がんを対象とする開発を中止しました。

・AKT阻害剤「RG7440」は、国際共同治験「IPATunity150試験」の結果に鑑み、乳がんを対象とする開発を中止しました。

「腎領域」

・NaPi-IIb, PiT-1, PiT-2阻害剤「EOS789」の日本を含む全世界・全適応症における開発・製造・販売の独占的実施権を中外製薬が許諾する、オプション・ライセンス契約を2021年7月に、Alebund社と締結しました。

「自己免疫疾患領域」

・BTK阻害剤「RG7845」は、ロシュ社による複数の海外試験の結果に鑑み、関節リウマチを対象とする開発を中止しました。

「神経疾患領域」

・SMN2スプライシング修飾剤「RG7916」(製品名:「エブリスディ」)は、2021年6月に脊髄性筋萎縮症を適応症として承認を取得し、同年8月に発売しました。

・pH依存的結合性ヒト化抗IL-6レセプターモノクローナル抗体「SA237/RG6168」(製品名:「エンスプリング」)は、2021年6月に欧州にて視神経脊髄炎スペクトラム障害を適応症として承認を取得しました。

・抗アミロイドベータ/TfR1融合蛋白「RG6102」は、2021年7月にアルツハイマー病を対象として第Ⅰ相臨床試験を開始しました。

「その他の領域」

・SARS-CoV-2中和抗体カクテル「RG6413/RG6412」(製品名:「ロナプリーブ」)は、2021年3月にCOVID-19を対象として第Ⅰ相臨床試験を開始し、同年6月に承認申請し、同年7月にCOVID-19を適応症として特例承認を取得しました。

・抗VEGF/Ang2バイスペシフィック抗体「RG7716」は、2021年6月に糖尿病黄斑浮腫及び中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性を対象としてそれぞれ承認申請を行いました。また、同年3月に網膜静脈閉塞症を対象として第Ⅲ相国際共同治験を開始しました。

・RNAポリメラーゼ阻害剤「RG6422」は、2021年4月にCOVID-19を対象として第Ⅲ相国際共同治験を開始しました。

・抗FGFR1/KLBバイスペシフィック抗体「RG7992」は、2021年6月に非アルコール性脂肪肝炎を対象として第Ⅰ相臨床試験を開始しました。

(5)従業員の状況

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に著しい増減はありません。

(6)生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。

(7)主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に変更があったものは次のとおりであります。

(提出会社)

(単位:億円)
事業所名

(所在地)
設備の内容 投資予定金額 資金調達

方法
着手年月 完成予定

年月
総額 既投資額
中外ライフサイエンスパーク横浜

(神奈川県横浜市戸塚区)
医薬品の研究 1,288 861 自己資金 2019年

6月
2022年

10月

当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画は次のとおりであります。

(中外製薬工業株式会社)

(単位:億円)
事業所名

(所在地)
設備の内容 投資予定金額 資金調達

方法
着手年月 完成予定

年月
総額 既投資額
藤枝工場

(静岡県藤枝市)
初期生産用合成原薬製造 555 153 自己資金 2021年

9月
2024年

10月

(注)1.IFRSに基づく金額を記載しております。また、金額は消費税等抜きであります。

2.当社グループは医薬品事業のみの単一セグメントであるため、「セグメントの名称」の記載を省略しております。

3.中外ライフサイエンスパーク横浜における投資計画の変更に伴い、投資予定総額及び完成予定年月を変更いたしました。

4.初期生産用合成原薬製造棟は、総投資額555億円のうち、準備工事(着手年月:2021年10月、完成予定年月:2022年10月)に関わる14億円を当社が投資しております。

(注)本項2「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」において、金額は億円未満を四捨五入しております。また、増減及び%は億円単位で表示された数字で計算しております。  ### 3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、新たに締結した重要な契約は次のとおりであります。

・その他

契約会社名 相手方の名称 契約の名称 契約年 契約の内容
中外製薬

株式会社

(当社)
エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッド 原薬製造委受託

契約
2021 ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体(トシリズマブ)の原薬にかかる製造委受託契約
中外製薬工業

株式会社

(連結子会社)
日揮株式会社 工事請負契約書 2021 藤枝工場合成原薬製造棟(FJ3)の新設工事

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第3【提出会社の状況】

1【株式等の状況】

(1)【株式の総数等】

①【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 2,399,415,150
2,399,415,150
種類 第3四半期会計期間末

現在発行数(株)

(2021年9月30日)
提出日現在発行数(株)

(2021年10月27日)
上場金融商品取引所

名又は登録認可金融

商品取引業協会名
内容
普通株式 1,679,057,667 1,679,057,667 東京証券取引所

(市場第一部)
完全議決権株式であり、権利内容に何ら限定の無い当社の標準となる株式であり、単元株式数は100株であります。
1,679,057,667 1,679,057,667

(注)提出日現在の発行済株式数には、2021年10月1日からこの四半期報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は含まれておりません。 

(2)【新株予約権等の状況】

①【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。 ②【その他の新株予約権等の状況】

該当事項はありません。 #### (3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】

該当事項はありません。 #### (4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日 発行済株式

総数増減数

(株)
発行済株式

総数残高

(株)
資本金

増減額

(百万円)
資本金残高

(百万円)
資本準備金

増減額

(百万円)
資本準備金

残高

(百万円)
2021年7月1日~

 2021年9月30日
1,679,057,667 73,202 93,050

(注)金額は百万円未満を四捨五入して記載しております。  #### (5)【大株主の状況】

当四半期会計期間は第3四半期会計期間であるため、記載事項はありません。 #### (6)【議決権の状況】

当第3四半期会計期間末日現在の「議決権の状況」については、株主名簿の記載内容が確認できないため、記載することができないことから、直前の基準日(2021年6月30日)に基づく株主名簿による記載をしております。 ##### ①【発行済株式】

2021年9月30日現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式
議決権制限株式(自己株式等)
議決権制限株式(その他)
完全議決権株式(自己株式等) (自己保有株式)

普通株式
権利内容に何ら限

定の無い、当社に

おける標準となる

株式であります。
34,848,900
完全議決権株式(その他) 普通株式 同上
1,643,986,800 16,439,868
単元未満株式 普通株式 同上
221,967
発行済株式総数 1,679,057,667
総株主の議決権 16,439,868

(注)「完全議決権株式(その他)」の欄には、証券保管振替機構名義の株式が9,000株含まれております。また、「議決権の数」の欄には、同機構名義の完全議決権株式に係る議決権の数90個が含まれております。 ##### ②【自己株式等】

2021年9月30日現在
所有者の氏名又は名称 所有者の住所 自己名義所有

株式数(株)
他人名義所有

株式数(株)
所有株式数の

合計(株)
発行済株式総

数に対する所

有株式数の割

合(%)
(自己保有株式)

中外製薬株式会社
東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 34,848,900 34,848,900 2.07
34,848,900 34,848,900 2.07

該当事項はありません。 

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第4【経理の状況】

1.要約四半期連結財務諸表の作成方法について

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内閣府令第64号)第93条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。

本報告書の要約四半期連結財務諸表等の金額の表示は、百万円未満を四捨五入して記載しております。

2.監査証明について

当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、第3四半期連結会計期間(2021年7月1日から2021年9月30日まで)及び第3四半期連結累計期間(2021年1月1日から2021年9月30日まで)に係る要約四半期連結財務諸表について、有限責任 あずさ監査法人による四半期レビューを受けております。

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1【要約四半期連結財務諸表】

(1)【要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書】

【要約四半期連結損益計算書】

【第3四半期連結累計期間】

(単位:百万円)
注記 当第3四半期連結累計期間

(自 2021年1月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結累計期間

(自 2020年1月1日

至 2020年9月30日)
売上収益 677,493 576,520
製商品売上高 2,3 538,694 464,790
ロイヤルティ等収入及び

その他の営業収入
2,3 138,799 111,729
売上原価 △227,591 △201,200
売上総利益 449,902 375,320
販売費 △52,246 △49,785
研究開発費 △99,492 △85,018
一般管理費等 △15,329 △13,199
営業利益 282,835 227,318
金融費用 △36 △42
その他の金融収入(支出) 945 △991
その他の費用 △2,799 △1,147
税引前四半期利益 280,945 225,138
法人所得税 △76,791 △62,713
四半期利益 204,154 162,425
四半期利益の帰属:
当社の株主持分 204,154 162,425
1株当たり四半期利益
基本的1株当たり

四半期利益(円)
124.17 98.84
希薄化後1株当たり

四半期利益(円)
124.09 98.74

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【第3四半期連結会計期間】

(単位:百万円)
注記 当第3四半期連結会計期間

(自 2021年7月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結会計期間

(自 2020年7月1日

至 2020年9月30日)
売上収益 287,264 208,400
製商品売上高 2,3 234,544 159,136
ロイヤルティ等収入及び

その他の営業収入
2,3 52,720 49,264
売上原価 △104,194 △69,358
売上総利益 183,070 139,042
販売費 △18,458 △16,963
研究開発費 △36,202 △30,143
一般管理費等 △6,253 △5,246
営業利益 122,157 86,690
金融費用 △12 △19
その他の金融収入(支出) 339 △834
その他の費用 △2,795 △263
税引前四半期利益 119,690 85,573
法人所得税 △33,672 △25,440
四半期利益 86,018 60,133
四半期利益の帰属:
当社の株主持分 86,018 60,133
1株当たり四半期利益
基本的1株当たり

四半期利益(円)
52.31 36.58
希薄化後1株当たり

四半期利益(円)
52.28 36.55

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【要約四半期連結包括利益計算書】

【第3四半期連結累計期間】

(単位:百万円)
注記 当第3四半期連結累計期間

(自 2021年1月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結累計期間

(自 2020年1月1日

至 2020年9月30日)
四半期利益 204,154 162,425
その他の包括利益
その他の包括利益を通じて

公正価値で測定する金融資産
△110 148
純損益に振り替えられない項目

合計
△110 148
その他の包括利益を通じて

公正価値で測定する金融資産
6 7
キャッシュ・フロー・ヘッジ 2,544 △748
在外子会社等の為替換算差額 2,197 317
のちに純損益に振り替えられる

可能性のある項目合計
4,747 △423
その他の包括利益合計 4,637 △275
四半期包括利益 208,791 162,150
四半期包括利益の帰属:
当社の株主持分 208,791 162,150

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【第3四半期連結会計期間】

(単位:百万円)
注記 当第3四半期連結会計期間

(自 2021年7月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結会計期間

(自 2020年7月1日

至 2020年9月30日)
四半期利益 86,018 60,133
その他の包括利益
その他の包括利益を通じて

公正価値で測定する金融資産
△136 △343
純損益に振り替えられない項目

合計
△136 △343
その他の包括利益を通じて

公正価値で測定する金融資産
△4 29
キャッシュ・フロー・ヘッジ 2,334 △607
在外子会社等の為替換算差額 △417 1,104
のちに純損益に振り替えられる

可能性のある項目合計
1,912 525
その他の包括利益合計 1,776 182
四半期包括利益 87,794 60,315
四半期包括利益の帰属:
当社の株主持分 87,794 60,315

 0104030_honbun_0410047503310.htm

(2)【要約四半期連結財政状態計算書】

(単位:百万円)
注記 当第3四半期

連結会計期間末

(2021年9月30日)
前連結会計年度末

(2020年12月31日)
資産
非流動資産:
有形固定資産 327,598 289,218
使用権資産 5,599 8,272
無形資産 24,792 23,880
長期金融資産 2,683 2,841
繰延税金資産 50,370 47,934
退職後給付資産 492
その他の非流動資産 28,727 27,954
非流動資産合計 439,769 400,592
流動資産:
棚卸資産 201,421 183,893
営業債権及びその他の債権 292,443 253,342
未収法人所得税 913 12
有価証券 204,131 166,287
現金及び現金同等物 192,518 212,333
その他の流動資産 22,168 19,039
流動資産合計 913,595 834,906
資産合計 1,353,363 1,235,498
負債
非流動負債:
繰延税金負債 △7,888 △9,166
退職後給付負債 △3,257 △2,282
長期引当金 △1,907 △2,142
その他の非流動負債 △4,993 △5,835
非流動負債合計 △18,046 △19,425
流動負債:
未払法人所得税 △42,043 △63,171
短期引当金 △432 △358
営業債務及びその他の債務 △138,262 △100,396
その他の流動負債 △63,932 △72,146
流動負債合計 △244,669 △236,070
負債合計 △262,714 △255,495
純資産合計 1,090,649 980,003
資本の帰属:
当社の株主持分 1,090,649 980,003
資本合計 1,090,649 980,003
負債及び資本合計 1,353,363 1,235,498

 0104040_honbun_0410047503310.htm

(3)【要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書】

(単位:百万円)
注記 当第3四半期連結累計期間

(自 2021年1月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結累計期間

(自 2020年1月1日

至 2020年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動による現金創出 315,280 256,601
運転資本の減少(△は増加) △21,488 △56,051
確定給付制度に係る拠出 △1,900 △1,758
引当金の支払 △375
その他の営業活動 △3,250 391
小計 288,266 199,183
法人所得税の支払 △103,597 △66,369
営業活動によるキャッシュ・

フロー
184,669 132,814
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得 △58,139 △47,301
無形資産の取得 △6,876 △3,079
有形固定資産の処分 1,079 △25
利息及び配当金の受取 100 72
有価証券の取得 △277,764 △182,996
有価証券の売却 240,000 176,000
投資有価証券の取得 △161 △70
投資有価証券の売却 326
投資活動によるキャッシュ・

フロー
△101,760 △57,072
財務活動によるキャッシュ・フロー
利息の支払 △36 △22
リース負債の支払 △6,327 △6,285
配当の支払―当社株主持分 △98,324 △91,227
ストック・オプションの行使 266 386
自己株式の減少(△は増加) △7 △28
財務活動によるキャッシュ・

フロー
△104,428 △97,176
現金及び現金同等物に係る換算差額 1,703 205
現金及び現金同等物の増減額 △19,816 △21,229
現金及び現金同等物の期首残高 212,333 203,941
現金及び現金同等物の四半期末残高 192,518 182,711

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(4)【要約四半期連結持分変動計算書】

前第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日)

(単位:百万円)

当社の株主持分
注記 資本金 資本剰余金 利益剰余金 その他の

資本構成

要素
合計 資本合計
2020年1月1日現在 73,016 67,037 722,076 △8,143 853,985 853,985
四半期利益 162,425 162,425 162,425
その他の包括利益

を通じて公正価値

で測定する金融資産
155 155 155
キャッシュ・

フロー・ヘッジ
△748 △748 △748
在外子会社等の

為替換算差額
317 317 317
四半期包括利益合計 162,425 △275 162,150 162,150
剰余金の配当 △91,467 △91,467 △91,467
株式報酬取引 186 △798 △613 △613
自己株式 1,214 1,214 1,214
その他の資本構成

要素から利益剰余

金への振替
106 △106
2020年9月30日現在 73,202 67,453 793,140 △8,524 925,270 925,270

当第3四半期連結累計期間(自 2021年1月1日 至 2021年9月30日)

(単位:百万円)

当社の株主持分
注記 資本金 資本剰余金 利益剰余金 その他の

資本構成

要素
合計 資本合計
2021年1月1日現在 73,202 67,586 849,093 △9,879 980,003 980,003
四半期利益 204,154 204,154 204,154
その他の包括利益

を通じて公正価値

で測定する金融資産
△105 △105 △105
キャッシュ・

フロー・ヘッジ
2,544 2,544 2,544
在外子会社等の

為替換算差額
2,197 2,197 2,197
四半期包括利益合計 204,154 4,637 208,791 208,791
剰余金の配当 △98,642 △98,642 △98,642
株式報酬取引 △87 △87 △87
自己株式 584 584 584
2021年9月30日現在 73,202 68,084 954,605 △5,242 1,090,649 1,090,649

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【要約四半期連結財務諸表注記】

1.重要な会計方針等

(1)作成の基礎

この要約四半期連結財務諸表は、日本(東京)に所在し、東京証券取引所に上場(証券コード:4519)している中外製薬株式会社及びその子会社の要約四半期連結財務諸表です。この要約四半期連結財務諸表は、2021年10月27日に、当社最高経営責任者である代表取締役社長奥田修及び最高財務責任者である上席執行役員板垣利明によって承認されております。

ロシュ・ホールディング・リミテッドはスイス証券取引所に上場し、IFRSに準拠し業績を開示しているロシュグループの親会社であります。当社グループはロシュとの戦略的アライアンスの締結により2002年10月よりロシュグループの主要なメンバーになっております。ロシュ・ホールディング・リミテッドは、当社株式の発行済株式総数のうち、59.89%(発行済株式総数から自己株式を控除したベースでは61.16%)を所有しています。

当社グループは、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内閣府令第64号)第1条の2に定める指定国際会計基準特定会社の要件を満たすことから、同第93条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して要約四半期連結財務諸表を作成しております。

この要約四半期連結財務諸表には、年次の連結財務諸表で要求される全ての情報が含まれていないため、2020年12月31日に終了した前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべきものであります。

要約四半期連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円で表示し、百万円未満を四捨五入しております。公正価値による測定が要求されている一部の項目を除き、測定は取得原価に基づいております。

(2)重要な会計上の判断、見積り及び前提

要約四半期連結財務諸表の作成にあたっては、収益、費用、資産、負債及び偶発事象に係る報告金額に影響を与える判断、見積り及び前提の設定を行うことを経営者に求めております。これらの見積りは実際の結果と異なる可能性があります。見積りやその基礎をなす前提は、過去の経験や多くの要因に基づいて設定しており、継続的に見直しを行っております。見積りの変更による影響は、見積りの変更が行われた会計期間に認識しております。

当社グループの要約四半期連結財務諸表で認識する金額に重要な影響を与える判断、見積り及び前提に関する情報は、新型コロナウイルス感染症の影響も含め重要な影響はなく、原則として前連結会計年度と同様であります。しかし、新型コロナウイルス感染症の今後の流行等の状況の変化は不確実であるため、翌連結会計年度以降において、資産や負債の帳簿価額に重要な修正を生じる要因となる、重要なリスクになる可能性があります。

(3)重要な会計方針

当社グループの要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。  2.セグメント情報

当社グループは、単一の医薬品事業に従事し、複数の事業セグメントを有しておりません。当社グループの医薬品事業は、新規の医療用医薬品の研究、開発、製造、販売活動から成り立っております。これらの機能的な活動は事業として統合した運営管理を行っております。

売上収益

(単位:百万円)

当第3四半期連結累計期間

(自 2021年1月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結累計期間

(自 2020年1月1日

至 2020年9月30日)
製商品売上高 ロイヤルティ等

収入及び

その他の営業収入
製商品売上高 ロイヤルティ等

収入及び

その他の営業収入
日本 362,645 1,449 303,192 9,600
海外 176,049 137,350 161,599 102,129
うちスイス 159,507 136,540 147,714 101,336
合計 538,694 138,799 464,790 111,729

(単位:百万円)

当第3四半期連結会計期間

(自 2021年7月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結会計期間

(自 2020年7月1日

至 2020年9月30日)
製商品売上高 ロイヤルティ等

収入及び

その他の営業収入
製商品売上高 ロイヤルティ等

収入及び

その他の営業収入
日本 159,244 550 98,576 2,000
海外 75,301 52,170 60,561 47,264
うちスイス 69,742 51,989 55,947 47,142
合計 234,544 52,720 159,136 49,264

主要顧客に関する情報

(単位:百万円)
当第3四半期連結累計期間

(自 2021年1月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結累計期間

(自 2020年1月1日

至 2020年9月30日)
エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・

リミテッド
296,048 249,050
アルフレッサ株式会社 76,628 78,360
(単位:百万円)
当第3四半期連結会計期間

(自 2021年7月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結会計期間

(自 2020年7月1日

至 2020年9月30日)
エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・

リミテッド
121,731 103,090
厚生労働省 42,836
アルフレッサ株式会社 27,478 25,248
収益の分解 (単位:百万円)
当第3四半期連結累計期間

(自 2021年1月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結累計期間

(自 2020年1月1日

至 2020年9月30日)
顧客との

契約から

生じる収益
その他の

源泉から

生じる収益
合計 顧客との

契約から

生じる収益
その他の

源泉から

生じる収益
合計
製商品売上高 544,022 △5,328 538,694 468,518 △3,728 464,790
日本 362,645 362,645 303,192 303,192
海外 181,376 △5,328 176,049 165,326 △3,728 161,599
ロイヤルティ等収入

及びその他の営業収入
125,272 13,527 138,799 103,108 8,622 111,729
ロイヤルティ及び

プロフィットシェア

収入
121,871 13,527 135,398 80,492 8,603 89,094
その他の営業収入 3,401 3,401 22,616 19 22,635
(単位:百万円)
当第3四半期連結会計期間

(自 2021年7月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結会計期間

(自 2020年7月1日

至 2020年9月30日)
顧客との

契約から

生じる収益
その他の

源泉から

生じる収益
合計 顧客との

契約から

生じる収益
その他の

源泉から

生じる収益
合計
製商品売上高 237,121 △2,576 234,544 161,401 △2,265 159,136
日本 159,244 159,244 98,576 98,576
海外 77,877 △2,576 75,301 62,826 △2,265 60,561
ロイヤルティ等収入

及びその他の営業収入
48,972 3,748 52,720 46,063 3,201 49,264
ロイヤルティ及び

プロフィットシェア

収入
48,333 3,748 52,081 32,454 3,182 35,636
その他の営業収入 639 639 13,608 19 13,627

その他の源泉から生じる収益は、相手先が顧客とはみなされない場合の協同パートナーとの利益分配契約からの収入及びヘッジ利得または損失から生じております。  4.無形資産

減損損失

当第3四半期連結累計期間に、研究開発プロジェクトの中止等に伴い2,700百万円(前第3四半期連結累計期間117百万円)の減損損失を研究開発費として認識しました。 5.当社の株主に帰属する資本

配当

決議 株式の種類 配当金の総額

(百万円)
1株当たり

配当額

(円)
基準日 効力発生日
2020年3月30日

定時株主総会 ※1
普通株式 50,372 92 2019年12月31日 2020年3月31日
2020年7月27日

取締役会 ※1
普通株式 41,094 75 2020年6月30日 2020年8月28日
2021年3月23日

定時株主総会 ※2
普通株式 49,316 30 2020年12月31日 2021年3月24日
2021年7月26日

取締役会 ※2
普通株式 49,326 30 2021年6月30日 2021年8月30日

※1 当社は2020年7月1日を効力発生日として普通株式を1株につき3株の割合で株式分割を行っており、1株当たり配当額は当該株式分割前の数値を表示しております。

※2 1株当たり配当額は、当該株式分割後の金額を記載しております。  6.1株当たり利益

基本的1株当たり利益

当第3四半期連結累計期間

(自 2021年1月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結累計期間

(自 2020年1月1日

至 2020年9月30日)
当社株主に帰属する四半期利益

(百万円)
204,154 162,425
加重平均普通株式数(株) 1,679,057,667 1,679,057,667
加重平均自己株式数(株) △34,949,590 △35,740,987
基本的加重平均普通株式数(株) 1,644,108,077 1,643,316,680
基本的1株当たり四半期利益(円) 124.17 98.84
当第3四半期連結会計期間

(自 2021年7月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結会計期間

(自 2020年7月1日

至 2020年9月30日)
当社株主に帰属する四半期利益

(百万円)
86,018 60,133
加重平均普通株式数(株) 1,679,057,667 1,679,057,667
加重平均自己株式数(株) △34,832,663 △35,257,383
基本的加重平均普通株式数(株) 1,644,225,004 1,643,800,284
基本的1株当たり四半期利益(円) 52.31 36.58

(注)当社は、2020年1月21日開催の取締役会決議に基づき、2020年7月1日を効力発生日として、普通株式を1株につき3株の割合をもって分割しております。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して基本的1株当たり四半期利益を算定しております。

希薄化後1株当たり利益

当第3四半期連結累計期間

(自 2021年1月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結累計期間

(自 2020年1月1日

至 2020年9月30日)
当社株主に帰属する四半期利益

(百万円)
204,154 162,425
基本的加重平均普通株式数(株) 1,644,108,077 1,643,316,680
希薄化効果の影響調整:
ストック・オプション(株) 1,111,553 1,745,258
希薄化効果後

加重平均普通株式数(株)
1,645,219,630 1,645,061,938
希薄化後1株当たり四半期利益(円) 124.09 98.74
当第3四半期連結会計期間

(自 2021年7月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結会計期間

(自 2020年7月1日

至 2020年9月30日)
当社の株主に帰属する四半期利益

(百万円)
86,018 60,133
基本的加重平均普通株式数(株) 1,644,225,004 1,643,800,284
希薄化効果の影響調整:
ストック・オプション(株) 1,033,539 1,331,672
希薄化効果後

加重平均普通株式数(株)
1,645,258,543 1,645,131,956
希薄化後1株当たり四半期利益(円) 52.28 36.55

(注)当社は、2020年1月21日開催の取締役会決議に基づき、2020年7月1日を効力発生日として、普通株式を1株につき3株の割合をもって分割しております。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して希薄化後1株当たり四半期利益を算定しております。 7.リスクマネジメント

公正価値で測定する金融商品

経常的な公正価値測定を行う際の評価技法へのインプットを3つのレベルに分類しております。

レベル1-活発な市場における同一資産及び負債の無修正の相場価格

レベル2-レベル1に含まれる相場価格以外で、直接または間接に観察可能なインプット

レベル3-観察不能なインプットを含む、詳細技法を用いて測定された公正価値

(単位:百万円)

レベル1 レベル2 レベル3 合計
当第3四半期連結会計期間末

2021年9月30日
有価証券
短期金融資産 199,994 199,994
負債性金融商品 775 150 925
その他の流動資産
デリバティブ金融資産 4,199 4,199
長期金融資産
資本性金融商品 516 2,167 2,683
その他の非流動資産
負債性金融商品 369 369
金融資産合計 1,291 204,193 2,686 208,170
その他の流動負債
デリバティブ金融負債 △9,446 △9,446
金融負債合計 △9,446 △9,446

(単位:百万円)

レベル1 レベル2 レベル3 合計
前連結会計年度末

2020年12月31日
有価証券
短期金融資産 159,989 159,989
負債性金融商品 5,770 150 5,920
その他の流動資産
デリバティブ金融資産 3,732 3,732
長期金融資産
資本性金融商品 686 2,154 2,841
その他の非流動資産
負債性金融商品 188 188
金融資産合計 6,456 163,721 2,493 172,670
その他の流動負債
デリバティブ金融負債 △13,699 △13,699
金融負債合計 △13,699 △13,699

レベル1の金融資産には、社債、上場株式が含まれております。レベル2の金融資産には、主に譲渡性預金、金銭信託、コマーシャル・ペーパー、デリバティブが含まれております。

レベル2の公正価値測定は下記のように行っております。

有価証券及びデリバティブ金融商品は、観察可能な金利、イールド・カーブ、為替レートの市場のデータ、また測定日における類似の金融商品に含まれるボラティリティなどを指標とする評価モデルを使用しています。

当社グループでは、公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替が生じた場合、各会計期間末にこれを認識しております。なお、レベル1とレベル2の間において重要な振替はありません。

レベル3には主に非上場株式が含まれております。観察不能なインプットを含む、評価技法を用いて公正価値を測定しています。  8.関連当事者

配当

当社のロシュに対する配当は、2020年通年で55,982百万円、2021年は当第3四半期連結会計期間末までに60,340百万円であります。

関連当事者との重要な取引及び債権債務

エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッド

に対する取引高
(単位:百万円)
当第3四半期連結累計期間

(自 2021年1月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結累計期間

(自 2020年1月1日

至 2020年9月30日)
売上収益 296,048 249,050
仕入高 142,260 92,818

(単位:百万円)

当第3四半期連結会計期間

(自 2021年7月1日

至 2021年9月30日)
前第3四半期連結会計期間

(自 2020年7月1日

至 2020年9月30日)
売上収益 121,731 103,090
仕入高 60,514 25,684
エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッド

に対する債権・債務
(単位:百万円)
当第3四半期

連結会計期間末

(2021年9月30日)
前連結会計年度末

(2020年12月31日)
営業債権及びその他の債権 136,251 127,475
営業債務 82,348 47,201

当社は2021年10月22日、下記のとおり初期開発用治験薬の製造を担うバイオ原薬製造棟(UK4)の建設を決定いたしました。

(1)建設の目的

中外製薬は、抗体エンジニアリング技術を駆使した画期的なバイオ医薬品の連続的な上市に向け、既存のバイオ原薬製造棟(UK1、UK2)に加え、後期開発用治験薬及び初期商用のバイオ原薬製造棟(UK3)を2018年に稼働するなど、積極的な設備投資を行ってまいりました。今般、初期開発用治験薬の製造に特化したUK4が加わることで、初期臨床開発から初期商用生産までの一貫した自社供給能力が強化され、革新的な医薬品候補物質の速やかな開発・上市を支える基盤が一層強固なものとなります。

(2)資産の内容

所在地:東京都北区浮間5-5-1(浮間事業所)

総投資額:121億円

(3)建設の日程

取締役会決議日:2021年10月22日

着  工:2022年2月

建設完了:2023年4月

竣  工:2023年9月

稼  働:2024年1月  #### 2【その他】

(1)中間配当

2021年7月26日開催の取締役会において、当期中間配当に関し、次のとおり決議いたしました。

(イ)中間配当による配当金の総額………………………49,326百万円

(ロ)1株当たりの金額……………………………………30円

(ハ)支払請求の効力発生日及び支払開始日……………2021年8月30日

(注)2021年6月30日現在の株主名簿に記載または記録された株主に対し、支払いを行っております。

(2)重要な訴訟事件等

当第3四半期連結会計期間において、新たに発生した重要な訴訟事件等はありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した内容から重要な変更はありません。 

 0201010_honbun_0410047503310.htm

第二部【提出会社の保証会社等の情報】

該当事項はありません。

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