Quarterly Report • Feb 10, 2022
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| 【提出書類】 | 四半期報告書 |
| 【根拠条文】 | 金融商品取引法第24条の4の7第1項 |
| 【提出先】 | 関東財務局長 |
| 【提出日】 | 2022年2月10日 |
| 【四半期会計期間】 | 第151期第3四半期(自 2021年10月1日 至 2021年12月31日) |
| 【会社名】 | 三菱電機株式会社 |
| 【英訳名】 | Mitsubishi Electric Corporation |
| 【代表者の役職氏名】 | 執行役社長 漆間 啓 |
| 【本店の所在の場所】 | 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 |
| 【電話番号】 | 03(3218)2272 |
| 【事務連絡者氏名】 | 経理部会計課長 若林 高志 |
| 【最寄りの連絡場所】 | 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 |
| 【電話番号】 | 03(3218)2272 |
| 【事務連絡者氏名】 | 経理部会計課長 若林 高志 |
| 【縦覧に供する場所】 | 株式会社東京証券取引所 (東京都中央区日本橋兜町2番1号) |
E01739 65030 三菱電機株式会社 Mitsubishi Electric Corporation 企業内容等の開示に関する内閣府令 第四号の三様式 IFRS true CTE 2021-04-01 2021-12-31 Q3 2022-03-31 2020-04-01 2020-12-31 2021-03-31 1 false false false E01739-000 2020-12-31 jpigp_cor:RetainedEarningsIFRSMember E01739-000 2022-02-10 jpcrp_cor:OrdinaryShareMember E01739-000 2021-12-31 jpcrp_cor:SharesWithNoVotingRightsMember E01739-000 2021-12-31 jpcrp_cor:SharesWithRestrictedVotingRightsTreasurySharesEtcMember E01739-000 2021-12-31 jpcrp_cor:SharesWithRestrictedVotingRightsOtherMember E01739-000 2021-12-31 jpcrp_cor:SharesWithFullVotingRightsTreasurySharesEtcMember E01739-000 2021-12-31 jpcrp_cor:OrdinarySharesSharesWithFullVotingRightsTreasurySharesEtcMember E01739-000 2021-12-31 jpcrp_cor:SharesWithFullVotingRightsOtherMember E01739-000 2021-12-31 jpcrp_cor:OrdinarySharesSharesWithFullVotingRightsOtherMember E01739-000 2021-12-31 jpcrp_cor:SharesLessThanOneUnitMember E01739-000 2021-12-31 jpcrp_cor:OrdinarySharesSharesLessThanOneUnitMember E01739-000 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第3四半期報告書_20220208163750
| | | | | |
| --- | --- | --- | --- | --- |
| 回次 | | 第150期
第3四半期
連結累計期間 | 第151期
第3四半期
連結累計期間 | 第150期 |
| 会計期間 | | 自2020年 4月 1日
至2020年12月31日 | 自2021年 4月 1日
至2021年12月31日 | 自2020年4月 1日
至2021年3月31日 |
| 売上高 | 百万円 | 2,940,611 | 3,181,263 | 4,191,433 |
| (第3四半期連結会計期間) | (1,038,587) | (1,042,886) | |
| 税引前四半期(当期)純利益 | 〃 | 158,353 | 207,232 | 258,754 |
| 親会社株主に帰属する
四半期(当期)純利益 | 〃 | 107,781 | 148,465 | 193,132 |
| (第3四半期連結会計期間) | (59,550) | (43,629) | |
| 親会社株主に帰属する
四半期(当期)包括利益 | 〃 | 180,527 | 175,155 | 401,559 |
| 親会社株主に帰属する持分 | 〃 | 2,532,749 | 2,811,568 | 2,754,293 |
| 資本計(純資産) | 〃 | 2,643,351 | 2,927,772 | 2,870,611 |
| 総資産 | 〃 | 4,448,211 | 4,735,432 | 4,797,921 |
| 基本的1株当たり親会社株主に
帰属する四半期(当期)純利益 | 円 | 50.24 | 69.44 | 90.03 |
| (第3四半期連結会計期間) | (27.76) | (20.48) | |
| 希薄化後1株当たり親会社株主に
帰属する四半期(当期)純利益 | 〃 | 50.24 | 69.44 | 90.03 |
| 親会社株主帰属持分比率 | % | 56.9 | 59.4 | 57.4 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 百万円 | 316,825 | 117,144 | 542,119 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | 〃 | △140,149 | △72,279 | △176,552 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 〃 | △94,178 | △191,464 | △157,352 |
| 現金及び現金同等物の
四半期末(期末)残高 | 〃 | 625,528 | 632,126 | 767,406 |
(注) 1 三菱電機グループの要約四半期連結財務諸表及び連結財務諸表は、国際会計基準(以下、IFRS)に基づいて作成しています。
2 三菱電機グループは要約四半期連結財務諸表を作成しているため、提出会社の主要な経営指標等の推移については記載していません。
3 希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する四半期(当期)純利益は、潜在株式が存在しないため、基本的1株当たり親会社株主に帰属する四半期(当期)純利益と同額です。
三菱電機グループはIFRSに基づいて要約四半期連結財務諸表を作成しています。三菱電機グループ(当社を中核として連結子会社206社、持分法適用会社39社を中心に構成)においては、重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器、その他の6セグメントに関係する事業を行っており、その製品はあらゆる種類にわたります。
第3四半期報告書_20220208163750
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について変更があった事項は次のとおりであり、当該変更及び追加箇所については下線で示しています。
なお、当項目における将来に関する事項は、四半期報告書提出日(2022年2月10日)現在において当社が判断したものです。
また、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 2 事業等のリスク」の項目番号に対応したものです。
(1) 三菱電機グループのリスクマネジメント体制
三菱電機グループのリスクマネジメント体制は、各執行役が自己の分掌範囲について、責任をもって構築しています。
これに加え、危機発生時及び事業遂行に影響を及ぼし得る様々なリスクへの部門横断的対応を強化する観点から、2022年1月1日付でリスクマネジメント担当執行役(CRO)を設置するとともに、当該対応を行う社長直轄組織である「リスクマネジメント統括室」を新設し、リスクマネジメント強化を図っています。
また、経営執行にかかわる重要事項については、執行役全員により構成する執行役会議において審議・決定しており、執行役全員の経営参画と情報共有化、経営のシナジー効果の追求及び三菱電機グループとしての多面的なリスクマネジメントを行っています。
(後略)
(2) 事業等のリスク
①新型コロナウイルス感染症の影響について
三菱電機グループは、新型コロナウイルス感染症の影響が出ている各国・地域の拠点においても事業を遂行しています。今後も感染拡大防止策を十分に講じながら事業を継続してまいりますが、感染が更に拡大・長期化した場合、需要減少などにより三菱電機グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
新型コロナウイルス感染症が景気に与える影響に依然として不確実性は残るものの、各国・地域でのワクチン普及に伴う経済活動正常化の動きに加え、米国や中国を中心とする経済対策等の下支えもあり、総じてみれば景気回復が進展することが見込まれますが、収束時期の遅れやその後の市況回復の状況変化、感染症を契機とした社会の価値観や行動様式の急変による需要構造の変化などで、現段階で想定している以上に業績が変化する可能性があります。
⑧当社における品質不適切行為について
当社の長崎製作所が製造する鉄道車両用空調装置等の一部において、購入仕様書の記載とは異なる検査の実施や検査の不実施、検査成績書への不適切な記載等を行っていた事実が判明しました。当社は、顧客に対し状況を報告し、対応を進めています。
当社では、一連の品質不適切行為の判明を受け、社長を室長とする緊急対策室を設置するとともに、品質に関わる不適切事案の調査を外部専門家で構成する調査委員会に委嘱しました。同委員会による調査の結果、名古屋製作所 可児工場における電磁開閉器の第三者認証不適合と長崎製作所における鉄道車両用空調装置の不適切検査等が確認され、2021年10月1日に調査報告書(第1報)を受領しました。また、長崎製作所における鉄道車両用空調装置の不適切検査及び非常用電源設備の不適切行為、冷熱システム製作所における業務用冷熱機器の検査装置不備に伴う一部検査の不実施、受配電システム製作所におけるガス絶縁開閉装置の出荷試験一部不実施等、福山製作所における遮断器の定期工場監査受験時の不適切行為及びCO₂レーザーマーカー設備の電波法上の申請不備、鎌倉製作所におけるETC設備の不適切な試験対応等が確認され、2021年12月23日に調査報告書(第2報)を受領しました。これら不適切行為の判明を受け、ISO(*1)の認証機関より長崎製作所のISO9001認証(*2)の適用範囲の一部及びIRIS認証(*3)並びに受配電システム製作所のISO9001認証の適用範囲の一部の取り消しの通知を受けており、当該認証の早期再取得に向けて全力で取り組んでまいります。
なお、調査委員会による当社全22製作所等の品質に関わる調査は今後も継続し、3か月ごとを目安に調査結果と当社としての取り組みの進捗・進化を公表していく予定です。当社の製作所等については2022年4月を目途に調査完了を目指し、その後、関係会社の調査に取り組む予定であり、その結果も踏まえつつ、再発防止策を含む当社の3つの改革(品質風土、組織風土、ガバナンス)を深化・発展させながら着実に変革に取り組んでまいります。
一連の当該品質不適切行為については、既に追加点検費用等を計上しており、品質管理体制の強化に要する費用等の計上も見込んでいますが、今後の顧客との協議や調査等の進捗次第では、更なる損失の発生や費用の増加、販売活動への影響及び新たな品質不適切行為の判明に伴う追加対応の発生等により、三菱電機グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
*1 国際標準化機構
*2 品質マネジメントシステムに関する国際規格
*3 国際鉄道産業標準規格
三菱電機グループの要約四半期連結財務諸表はIFRSに基づいて作成しています。三菱電機グループは要約四半期連結財務諸表の作成において資産、負債、収益及び費用の金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を行っており、実際の業績がこれらの見積りと異なる場合があります。
(1)業績
当第3四半期連結累計期間の景気は、企業部門は米国、欧州、日本などにおいて総じて持ち直しが継続しました。個人消費も米国、欧州などでの持ち直しが継続し、日本でも、新型コロナウイルス感染症の影響による下押しがみられたのち、足元では、経済活動正常化に伴い持ち直しの動きがみられました。また、中国では、輸出や生産は回復傾向が継続しましたが、個人消費を中心に持ち直しは緩やかになりました。このような状況の中、各国・地域でのワクチン普及に伴う経済活動正常化の動きに加え、経済対策等を背景に景気回復に伴う世界的な需要拡大等が続き、素材価格上昇や部材の需給逼迫環境の長期化などの動きがみられました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、以下のとおりとなりました。
<連結決算概要>
| 前年第3四半期 連結累計期間 |
当第3四半期 連結累計期間 |
前年第3四半期 連結累計期間比 |
|
| 売上高 | 29,406億円 | 31,812億円 | 2,406億円増 |
| 営業利益 | 1,377億円 | 1,901億円 | 524億円増 |
| 税引前四半期純利益 | 1,583億円 | 2,072億円 | 488億円増 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 1,077億円 | 1,484億円 | 406億円増 |
①売上高
売上高は、重電システム部門などの減収はありましたが、産業メカトロニクス部門、家庭電器部門及び電子デバイス部門などの増収により、前年同四半期連結累計期間比2,406億円増加の3兆1,812億円となりました。産業メカトロニクス部門では、FAシステム事業はデジタル関連や脱炭素関連の設備投資を中心とした国内外での需要拡大を背景に増加しました。自動車機器事業は、当年度第2四半期連結会計期間以降は半導体部品の需給逼迫の影響などにより減少しましたが、当年度第1四半期連結会計期間での新型コロナウイルス感染症の影響からの回復があり、累計期間では増加しました。家庭電器部門では、国内向け空調機器は半導体部品の需給逼迫などにより減少しましたが、欧米を中心に空調機器の需要が堅調に推移し増加しました。電子デバイス部門では、パワー半導体の需要回復などにより増加しました。
<売上高における為替影響額>
| 前年第3四半期 連結累計期間 期中平均レート |
当第3四半期 連結累計期間 期中平均レート |
当第3四半期 連結累計期間 売上高への影響額 |
|
| 連結合計 | - | - | 約1,000億円増 |
| 内、米ドル | 106円 | 111円 | 約200億円増 |
| 内、ユーロ | 123円 | 131円 | 約180億円増 |
| 内、人民元 | 15.4円 | 17.4円 | 約370億円増 |
②営業利益
営業利益は、重電システム部門の減益はありましたが、産業メカトロニクス部門、家庭電器部門及び電子デバイス部門などの増益により、前年同四半期連結累計期間比524億円増加の1,901億円となりました。営業利益率は、売上高の増加などにより、前年同四半期連結累計期間比1.3ポイント改善の6.0%となりました。
売上原価率は、為替円安影響に加え、売上高の増加に伴う操業度上昇などによる産業メカトロニクス部門の改善などはありましたが、素材価格上昇の影響などにより、前年同四半期連結累計期間比1.1ポイントの改善に留まりました。販売費及び一般管理費は、前年同四半期連結累計期間比503億円増加しましたが、売上高比率は前年同四半期連結累計期間比0.2ポイント改善しました。その他の損益は、前年同四半期連結累計期間比18億円増加し、売上高比率は前年同四半期連結累計期間並みとなりました。
③税引前四半期純利益
税引前四半期純利益は、営業利益の増加などにより、前年同四半期連結累計期間比488億円増加の2,072億円、売上高比率は6.5%となりました。
④親会社株主に帰属する四半期純利益
親会社株主に帰属する四半期純利益は、税引前四半期純利益の増加などにより、前年同四半期連結累計期間比406億円増加の1,484億円、売上高比率は4.7%となりました。
事業の種類別セグメントの業績は、次のとおりです。
①重電システム
社会インフラ事業の事業環境は、国内の発電関連の需要が減少し、また新型コロナウイルス感染症の影響を受け国内の鉄道各社の設備投資計画に見直しの動きがみられました。このような状況の中、同事業は、国内の電力・交通事業の減少などにより、受注高・売上高ともに前年同四半期連結累計期間を下回りました。
ビルシステム事業の事業環境は、アジアの一部地域などで新型コロナウイルス感染症の影響による市況低迷からの回復の遅れがありましたが、中国などでは回復がみられました。このような状況の中、同事業は中国などを中心に増加し、受注高・売上高ともに前年同四半期連結累計期間を上回りました。
この結果、部門全体では、売上高は前年同四半期連結累計期間比97%の8,438億円となりました。
営業利益は、売上高の減少や売上案件の変動などにより、前年同四半期連結累計期間比257億円減少の329億円となりました。
②産業メカトロニクス
FAシステム事業の事業環境は、半導体・電子部品・スマートフォンなどのデジタル関連分野やリチウムイオンバッテリーなどの脱炭素関連分野での設備投資を中心に、国内外で需要が拡大しました。このような状況の中、同事業は受注高・売上高ともに前年同四半期連結累計期間を上回りました。
自動車機器事業の事業環境は、当年度第1四半期連結会計期間では、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復などにより、中国を除く全地域において新車販売台数が増加しましたが、累計では半導体部品の需給逼迫などの影響により前年同四半期連結累計期間並みとなりました。このような状況の中、同事業は自動車用電装品やモーター・インバーターなどの車両電動化関連製品の増加などにより、受注高・売上高とも前年同四半期連結累計期間を上回りました。
この結果、部門全体では、売上高は前年同四半期連結累計期間比119%の1兆586億円となりました。
営業利益は、売上高の増加や円安の影響などにより、前年同四半期連結累計期間比536億円増加の819億円となりました。
③情報通信システム
情報システム・サービス事業の事業環境は、製造業向けを中心に延期されていたシステム開発案件の再開などがありましたが、ITインフラサービス事業などで大口案件の減少がありました。このような状況の中、同事業は、受注高は前年同四半期連結累計期間を上回りましたが、売上高は前年同四半期連結累計期間を下回りました。
電子システム事業は、受注高は宇宙システム事業の大口案件の減少など、売上高は防衛システム事業の大口案件の減少などにより、前年同四半期連結累計期間を下回りました。
この結果、部門全体では、売上高は前年同四半期連結累計期間比92%の2,251億円となりました。
営業利益は、売上案件の変動などにより、前年同四半期連結累計期間比13億円増加の73億円となりました。
④電子デバイス
電子デバイス事業の事業環境は、産業・民生・自動車向けのパワー半導体の需要が回復しました。このような状況の中、同事業は産業・民生・自動車向けのパワー半導体の増加などにより、受注高は前年同四半期連結累計期間を上回り、売上高は前年同四半期連結累計期間比120%の1,790億円となりました。
営業利益は、売上高の増加などにより、前年同四半期連結累計期間比44億円増加の120億円となりました。
⑤家庭電器
家庭電器事業の事業環境は、半導体部品の需給逼迫の影響はありましたが、欧米を中心に、テレワークの定着などにより家庭用空調機器の需要が増加し、また、新型コロナウイルス感染症の影響を受けていた設備投資が回復し始めたことで業務用空調機器の緩やかな需要回復がありました。このような状況の中、同事業は、国内向け空調機器は減少しましたが、欧米を中心とした空調機器の増加などにより、売上高は前年同四半期連結累計期間比112%の8,479億円となりました。
営業利益は、売上高の増加や円安の影響などにより、前年同四半期連結累計期間比91億円増加の666億円となりました。
⑥その他
売上高は、資材調達・物流の関係会社の増加などにより、前年同四半期連結累計期間比115%の4,865億円となりました。
営業利益は、売上高の増加などにより、前年同四半期連結累計期間比88億円増加の146億円となりました。
(2)資産及び負債・資本の状況分析
総資産残高は、前連結会計年度末比624億円減少の4兆7,354億円となりました。棚卸資産が2,066億円増加した一方、売上債権が1,645億円、現金及び現金同等物が1,352億円それぞれ減少したことがその主な要因です。
棚卸資産の増加は、産業メカトロニクス部門や家庭電器部門での需要回復や半導体・電子部品の部材逼迫の影響などによるものです。売上債権の減少は前連結会計年度の売上計上案件の回収などによるものです。
負債の部は、未払費用が438億円、その他の金融負債が375億円、社債、借入金及びリース負債が273億円それぞれ減少したこと等から、負債残高は前連結会計年度末比1,196億円減少の1兆8,076億円となりました。なお、リース負債を除く借入金・社債残高は前連結会計年度末比184億円減少の2,304億円、借入金比率は4.9%(前連結会計年度末比△0.3ポイント)となりました。
資本の部は、配当金の支払い857億円による減少等はありましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益1,484億円の計上等により、親会社株主に帰属する持分は前連結会計年度末比572億円増加の2兆8,115億円、親会社株主帰属持分比率は59.4%(前連結会計年度末比+2.0ポイント)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間は、営業活動によるキャッシュ・フローが1,171億円の収入となった一方、投資活動によるキャッシュ・フローが722億円の支出となったため、フリー・キャッシュ・フローは448億円の収入となりました。これに対し、財務活動によるキャッシュ・フローは1,914億円の支出となったこと等から、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末比1,352億円減少の6,321億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、四半期純利益の増加等はありましたが、棚卸資産の増加等により、前年同四半期連結累計期間比1,996億円の収入減少となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券等の売却収入の増加や、前連結会計年度に設備投資を一部抑制したことに伴う当第3四半期連結累計期間の有形固定資産の取得の減少等により、前年同四半期連結累計期間比678億円の支出減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の調達の減少及び自己株式の取得の増加等により、前年同四半期連結累計期間比972億円の支出増加となりました。
(4)経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」について変更があった事項は次のとおりであり、当該変更及び追加箇所については下線で示しています。
(前略)
世界経済の先行きは、新型コロナウイルス感染症が景気に与える影響に依然として不確実性は残るものの、各国・地域でのワクチン普及に伴う経済活動正常化の動きに加え、米国や中国を中心とする経済対策等の下支えもあり、総じてみれば景気回復が進展することが見込まれます。
(中略)
「倫理・遵法」については、近年発生した製品・サービス品質、労務、情報セキュリティーの問題の発生を厳粛に受け止め、再発防止を経営の最優先課題として各種取り組みを進めています。一連の品質不適切行為の判明を受け、社長を室長とする緊急対策室を設置するとともに、品質に関わる不適切事案の調査を外部専門家で構成する調査委員会に委嘱しました。同委員会による調査の結果、名古屋製作所 可児工場における電磁開閉器の第三者認証不適合と長崎製作所における鉄道車両用空調装置の不適切検査等が確認され、2021年10月1日に調査報告書(第1報)を受領しました。また、長崎製作所における鉄道車両用空調装置の不適切検査及び非常用電源設備の不適切行為、冷熱システム製作所における業務用冷熱機器の検査装置不備に伴う一部検査の不実施、受配電システム製作所におけるガス絶縁開閉装置の出荷試験一部不実施等、福山製作所における遮断器の定期工場監査受験時の不適切行為及びCO₂レーザーマーカー設備の電波法上の申請不備、鎌倉製作所におけるETC設備の不適切な試験対応等が確認され、2021年12月23日に調査報告書(第2報)を受領しました。
当社はこれらの調査報告書を真摯に受け止め、今後の当社の方針と、再発防止策を含む3つの改革(品質風土、組織風土、ガバナンス)の取り組みについて策定しました。具体的には、「品質風土」については、社長直轄組織の「品質改革推進本部」を設立し、新たな品質保証体制での品質ガバナンス強化に向けた取り組みを開始しています。「組織風土」については、改革を牽引する全社変革プロジェクト「チーム創生」を立ち上げ、変革に向けた提言をまとめ、実行計画を策定してまいります。「ガバナンス」については、外部専門家から構成する「ガバナンスレビュー委員会」を取締役会の委託機関として設置し、当社の内部統制システムやガバナンス体制の検証に基づき、課題抽出と改善策の検討を開始しています。
なお、調査委員会による当社全22製作所等の品質に関わる調査は今後も継続し、3か月ごとを目安に調査結果と当社としての取り組みの進捗・進化を公表していく予定です。当社の製作所等については2022年4月を目途に調査完了を目指し、その後、関係会社の調査に取り組む予定であり、その結果も踏まえつつ、再発防止策を含む当社の3つの改革を深化・発展させながら着実に変革に取り組んでまいります。
(後略)
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,419億円(製造費用へ計上した改良費等を含む)です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、三菱電機グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、産業メカトロニクス部門、電子デバイス部門の受注実績が前年同四半期連結累計期間比で著しく増加しました。各セグメントの受注実績の変動については、「(1)業績 事業の種類別セグメント」の業績を参照ください。
(7)主要な設備
当連結会計年度の設備投資計画(新設・拡充)は、当年度第2四半期連結会計期間において、次のとおり計画金額(意思決定ベース)を変更しています。なお、当第3四半期連結会計期間においては、計画金額の見直しはありません。
| 事業の種類別 セグメントの名称 |
前連結会計年度末計画金額 (百万円) |
変更後の 計画金額 (百万円) |
設備等の主な内容・目的 |
|---|---|---|---|
| 重電システム | 31,000 | 28,500 | 電力機器、交通機器及び昇降機の増産、 合理化、品質向上 等 |
| 産業メカトロニクス | 71,000 | 72,500 | FA機器及び自動車機器の増産 等 |
| 情報通信システム | 21,500 | 20,500 | 研究開発力強化、合理化 等 |
| 電子デバイス | 27,500 | 30,000 | パワーデバイスの増産 等 |
| 家庭電器 | 43,500 | 48,500 | 空調機器の増産、合理化、品質向上 等 |
| その他 | 6,500 | 6,000 | - |
| 共 通 | 9,000 | 14,000 | 研究開発力強化、品質保証体制に関する インフラ整備 等 |
| 合 計 | 210,000 | 220,000 | - |
(注) 1. 経常的な設備の更新の為の除・売却を除き、重要な設備の除・売却の計画はありません。
2. 所要資金は、主に自己資金によりますが、必要に応じて借入及び社債の発行を実施する予定です。
3. 当年度第2四半期連結会計期間においては、各セグメントについて、投資内容の見直しを行いました。
(注)「(7)主要な設備」の各記載金額には消費税等を含んでいません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の締結、変更、解約等はありません。
第3四半期報告書_20220208163750
| 種類 | 発行可能株式総数(株) |
|---|---|
| 普通株式 | 8,000,000,000 |
| 計 | 8,000,000,000 |
| 種類 | 第3四半期会計期間末 現在発行数(株) (2021年12月31日) |
提出日現在 発行数(株) (2022年2月10日) |
上場金融商品取引所名又は 登録認可金融商品取引業協会名 |
内容 |
| 普通株式 | 2,147,201,551 | 2,147,201,551 | 国内:東京(市場第一部) 海外:ロンドン |
単元株式数 100株 |
| 計 | 2,147,201,551 | 2,147,201,551 | - | - |
(注) 上記普通株式は、議決権を有しています。
該当事項はありません。
該当事項はありません。
該当事項はありません。
| 年月日 | 発行済株式 総数増減数 (千株) |
発行済株式 総数残高 (千株) |
資本金増減額 (百万円) |
資本金残高 (百万円) |
資本準備金 増減額 (百万円) |
資本準備金 残高 (百万円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021年10月 1日~ 2021年12月31日 |
- | 2,147,201 | - | 175,820 | - | 181,140 |
当四半期会計期間は第3四半期会計期間であるため、記載事項はありません。
当第3四半期会計期間末日現在の「議決権の状況」については、株主名簿の記載内容が確認できないため、記載することができないことから、直前の基準日(2021年9月30日)に基づく株主名簿による記載をしています。
| 2021年9月30日現在 | ||||
| 区分 | 株式数(株) | 議決権の数(個) | 内容 | |
| 無議決権株式 | - | - | - | |
| 議決権制限株式(自己株式等) | - | - | - | |
| 議決権制限株式(その他) | - | - | - | |
| 完全議決権株式(自己株式等) | 普通株式 | 11,312,500 | - | 権利内容に何ら制限のない当社における標準となる株式 単元株式数100株 |
| 完全議決権株式(その他) | 普通株式 | 2,135,475,900 | 21,354,759 | 同上 |
| 単元未満株式 | 普通株式 | 413,151 | - | 同上 |
| 発行済株式総数 | 2,147,201,551 | - | - | |
| 総株主の議決権 | - | 21,354,759 | - |
(注) 1 「単元未満株式」欄には、当社所有の自己株式24株、役員報酬BIP信託口が保有する当社株式136株、相互保有自己名義株式として荘内三菱電機商品販売㈱25株、㈱証券保管振替機構名義の株式80株が含まれています。
2 「完全議決権株式(その他)」及び「議決権の数」欄には、㈱証券保管振替機構名義の株式6,700株(議決権67個)及び役員報酬BIP信託口が保有する当社株式1,130,300株(議決権11,303個)が含まれています。
| 2021年9月30日現在 | |||||
| 所有者の氏名又は名称 | 所有者の住所 | 自己名義 所有 株式数 (株) |
他人名義 所有 株式数 (株) |
所有株式数 の合計 (株) |
発行済 株式総数に 対する 所有株式数 の割合(%) |
| 三菱電機㈱ | 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 | 10,994,200 | - | 10,994,200 | 0.51 |
| 菱陽電機㈱ | 岡山県小田郡矢掛町小田6621番地 | 293,200 | - | 293,200 | 0.01 |
| 荘内三菱電機 商品販売㈱ |
山形県鶴岡市宝田二丁目5番22号 | 13,100 | - | 13,100 | 0.00 |
| ㈱北弘電社 | 北海道札幌市中央区 北十一条西二十三丁目2番10号 |
12,000 | - | 12,000 | 0.00 |
| 計 | - | 11,312,500 | - | 11,312,500 | 0.53 |
(注) 上記の当社の自己名義所有株式10,994,200株及び自己所有の単元未満株式24株のほか、役員報酬BIP信託口が保有する当社株式1,130,436株を要約四半期連結財務諸表上、自己株式として処理しています。
前事業年度の有価証券報告書の提出日後、当第3四半期累計期間における役員の異動は、次のとおりです。
(1)新任役員
| 役職名 | 氏名 | 生年月日 | 略歴 | 任期 | 所有 株式数 (株) |
就任 年月日 |
| 常務執行役 開発担当、 CTO |
佐藤 智典 | 1967年 8月31日生 |
1992年4月 当社入社 2020年4月 当社先端技術総合研究所副所長 2021年4月 当社先端技術総合研究所長 2021年7月 当社常務執行役、開発担当、CTO (現在に至る) |
(注) | 2,500 | 2021年 7月28日 |
(注)2021年7月28日開催の臨時取締役会終結の時から2022年3月末日までです。
(2)退任役員
| 役職名 | 氏名 | 退任年月日 |
| 取締役 代表執行役 執行役社長、CEO |
杉山 武史 | 2021年7月28日 |
| 取締役会長 | 柵山 正樹 | 2021年10月1日 |
(3)役職の異動
| 新役職名 | 旧役職名 | 氏名 | 異動年月日 |
| 取締役 代表執行役 執行役社長、CEO |
取締役 代表執行役 専務執行役 輸出管理、 経営企画、 関係会社担当、CSO |
漆間 啓 | 2021年7月28日 |
| 代表執行役 専務執行役 輸出管理、 ビルシステム事業担当 |
代表執行役 専務執行役 ビルシステム事業担当 |
松本 匡 | 2021年7月28日 |
| 代表執行役 専務執行役 監査、 法務・コンプライアンス、 コーポレートコミュニケーション (サスティナビリティ、広報、宣伝) 担当、CCO |
専務執行役 監査、 法務・コンプライアンス、 コーポレートコミュニケーション (サスティナビリティ、広報、宣伝) 担当、CCO |
永澤 淳 | 2021年7月28日 |
| 常務執行役 経営企画、 関係会社担当、CSO |
常務執行役 開発担当、CTO |
加賀 邦彦 | 2021年7月28日 |
| 常務執行役 情報セキュリティ、 品質、 生産システム担当、CISO、CQO |
常務執行役 情報セキュリティ、 生産システム担当、CISO |
竹野 祥瑞 | 2021年10月1日 |
(4)異動後の役員の男女別人数及び女性の比率
男性28名 女性1名(役員のうち女性の比率3%)
第3四半期報告書_20220208163750
1. 要約四半期連結財務諸表の作成方法について
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内閣府令第64号)第1条の2の「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たしているため、同第93条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」(IAS第34号)に準拠して作成しています。
2. 監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、当第3四半期連結会計期間(2021年10月1日から2021年12月31日まで)及び当第3四半期連結累計期間(2021年4月1日から2021年12月31日まで)に係る要約四半期連結財務諸表について、有限責任 あずさ監査法人による四半期レビューを受けています。
| (単位:百万円) | |||
| 科目 | 注記 番号 |
前連結会計年度 (2021年3月31日) |
当第3四半期 連結会計期間 (2021年12月31日) |
| (資産の部) | |||
| 現金及び現金同等物 | 767,406 | 632,126 | |
| 売上債権 | 906,831 | 742,318 | |
| 契約資産 | 274,231 | 333,975 | |
| その他の金融資産 | 9 | 51,657 | 68,614 |
| 棚卸資産 | 743,782 | 950,470 | |
| その他の流動資産 | 103,065 | 103,969 | |
| 流動資産 | 2,846,972 | 2,831,472 | |
| 持分法で会計処理されている投資 | 205,464 | 209,821 | |
| その他の金融資産 | 9 | 353,624 | 322,405 |
| 有形固定資産 | 857,645 | 849,316 | |
| のれん及び無形資産 | 153,512 | 156,045 | |
| 繰延税金資産 | 183,134 | 171,598 | |
| その他の非流動資産 | 197,570 | 194,775 | |
| 非流動資産 | 1,950,949 | 1,903,960 | |
| 資産計 | 4,797,921 | 4,735,432 |
| (単位:百万円) | |||
| 科目 | 注記 番号 |
前連結会計年度 (2021年3月31日) |
当第3四半期 連結会計期間 (2021年12月31日) |
| (負債の部) | |||
| 社債、借入金及びリース負債 | 9 | 152,657 | 160,424 |
| 買入債務 | 541,774 | 530,770 | |
| 契約負債 | 174,666 | 166,669 | |
| その他の金融負債 | 9 | 157,750 | 120,206 |
| 未払費用 | 302,418 | 258,579 | |
| 未払法人所得税等 | 30,959 | 18,226 | |
| 引当金 | 97,292 | 94,376 | |
| その他の流動負債 | 47,865 | 65,834 | |
| 流動負債 | 1,505,381 | 1,415,084 | |
| 社債、借入金及びリース負債 | 9 | 212,774 | 177,678 |
| 退職給付に係る負債 | 161,388 | 169,251 | |
| 引当金 | 5,435 | 5,081 | |
| 繰延税金負債 | 5,759 | 4,830 | |
| その他の非流動負債 | 36,573 | 35,736 | |
| 非流動負債 | 421,929 | 392,576 | |
| 負債計 | 1,927,310 | 1,807,660 | |
| (資本の部) | |||
| 資本金 | 175,820 | 175,820 | |
| 資本剰余金 | 202,777 | 201,957 | |
| 利益剰余金 | 2,266,490 | 2,344,672 | |
| その他の包括利益(△損失)累計額 | 9 | 111,801 | 123,051 |
| 自己株式 | △2,595 | △33,932 | |
| 親会社株主に帰属する持分 | 2,754,293 | 2,811,568 | |
| 非支配持分 | 116,318 | 116,204 | |
| 資本計 | 2,870,611 | 2,927,772 | |
| 負債及び資本合計 | 4,797,921 | 4,735,432 |
【第3四半期連結累計期間】
【要約四半期連結損益計算書】
| (単位:百万円) | |||
| 科目 | 注記 番号 |
前第3四半期連結累計期間 自 2020年 4月 1日 至 2020年12月31日 |
当第3四半期連結累計期間 自 2021年 4月 1日 至 2021年12月31日 |
| 売上高 | 7 | 2,940,611 | 3,181,263 |
| 売上原価 | 2,123,770 | 2,263,445 | |
| 販売費及び一般管理費 | 680,813 | 731,154 | |
| その他の損益(△損失) | 1,680 | 3,525 | |
| 営業利益 | 137,708 | 190,189 | |
| 金融収益 | 7,886 | 7,436 | |
| 金融費用 | 2,064 | 2,595 | |
| 持分法による投資利益 | 14,823 | 12,202 | |
| 税引前四半期純利益 | 158,353 | 207,232 | |
| 法人所得税費用 | 44,498 | 47,645 | |
| 四半期純利益 | 113,855 | 159,587 | |
| 四半期純利益の帰属 | |||
| 親会社株主持分 | 107,781 | 148,465 | |
| 非支配持分 | 6,074 | 11,122 |
| 区分 | 注記 番号 |
前第3四半期連結累計期間 自 2020年 4月 1日 至 2020年12月31日 |
当第3四半期連結累計期間 自 2021年 4月 1日 至 2021年12月31日 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり四半期純利益(親会社株主に帰属): | |||
| 基本的 | 8 | 50円24銭 | 69円44銭 |
| 希薄化後 | 8 | 50円24銭 | 69円44銭 |
【要約四半期連結包括利益計算書】
| (単位:百万円) | |||
| 科目 | 注記 番号 |
前第3四半期連結累計期間 自 2020年 4月 1日 至 2020年12月31日 |
当第3四半期連結累計期間 自 2021年 4月 1日 至 2021年12月31日 |
| 四半期純利益 | 113,855 | 159,587 | |
| その他の包括利益(△損失)(税効果調整後) | |||
| 四半期純利益に振り替えられる ことのない項目 |
|||
| その他の包括利益を通じて公正価値で 測定する金融資産の公正価値変動額 |
9 | 52,282 | 7,145 |
| 持分法によるその他の包括利益 | 702 | 220 | |
| 四半期純利益に振り替えられる ことのない項目の合計 |
52,984 | 7,365 | |
| 四半期純利益に振り替えられる 可能性のある項目 |
|||
| 在外営業活動体の換算差額 | 21,515 | 17,757 | |
| キャッシュ・フロー・ヘッジの 公正価値の純変動額 |
121 | △24 | |
| 持分法によるその他の包括利益 | △520 | 4,021 | |
| 四半期純利益に振り替えられる 可能性のある項目の合計 |
21,116 | 21,754 | |
| その他の包括利益(△損失)の合計 | 74,100 | 29,119 | |
| 四半期包括利益 | 187,955 | 188,706 | |
| 四半期包括利益の帰属 | |||
| 親会社株主持分 | 180,527 | 175,155 | |
| 非支配持分 | 7,428 | 13,551 |
【第3四半期連結会計期間】
【要約四半期連結損益計算書】
| (単位:百万円) | |||
| 科目 | 注記 番号 |
前第3四半期連結会計期間 自 2020年10月 1日 至 2020年12月31日 |
当第3四半期連結会計期間 自 2021年10月 1日 至 2021年12月31日 |
| 売上高 | 1,038,587 | 1,042,886 | |
| 売上原価 | 738,947 | 749,126 | |
| 販売費及び一般管理費 | 224,280 | 242,267 | |
| その他の損益(△損失) | 994 | 866 | |
| 営業利益 | 76,354 | 52,359 | |
| 金融収益 | 2,688 | 3,496 | |
| 金融費用 | 624 | 618 | |
| 持分法による投資利益 | 4,249 | 3,600 | |
| 税引前四半期純利益 | 82,667 | 58,837 | |
| 法人所得税費用 | 20,214 | 13,175 | |
| 四半期純利益 | 62,453 | 45,662 | |
| 四半期純利益の帰属 | |||
| 親会社株主持分 | 59,550 | 43,629 | |
| 非支配持分 | 2,903 | 2,033 |
| 区分 | 注記 番号 |
前第3四半期連結会計期間 自 2020年10月 1日 至 2020年12月31日 |
当第3四半期連結会計期間 自 2021年10月 1日 至 2021年12月31日 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり四半期純利益(親会社株主に帰属): | |||
| 基本的 | 8 | 27円76銭 | 20円48銭 |
| 希薄化後 | 8 | 27円76銭 | 20円48銭 |
【要約四半期連結包括利益計算書】
| (単位:百万円) | |||
| 科目 | 注記 番号 |
前第3四半期連結会計期間 自 2020年10月 1日 至 2020年12月31日 |
当第3四半期連結会計期間 自 2021年10月 1日 至 2021年12月31日 |
| 四半期純利益 | 62,453 | 45,662 | |
| その他の包括利益(△損失)(税効果調整後) | |||
| 四半期純利益に振り替えられる ことのない項目 |
|||
| その他の包括利益を通じて公正価値で 測定する金融資産の公正価値変動額 |
23,226 | △4,505 | |
| 持分法によるその他の包括利益 | 121 | △357 | |
| 四半期純利益に振り替えられる ことのない項目の合計 |
23,347 | △4,862 | |
| 四半期純利益に振り替えられる 可能性のある項目 |
|||
| 在外営業活動体の換算差額 | 16,172 | 27,001 | |
| キャッシュ・フロー・ヘッジの 公正価値の純変動額 |
55 | 33 | |
| 持分法によるその他の包括利益 | 909 | △77 | |
| 四半期純利益に振り替えられる 可能性のある項目の合計 |
17,136 | 26,957 | |
| その他の包括利益(△損失)の合計 | 40,483 | 22,095 | |
| 四半期包括利益 | 102,936 | 67,757 | |
| 四半期包括利益の帰属 | |||
| 親会社株主持分 | 98,925 | 62,596 | |
| 非支配持分 | 4,011 | 5,161 |
前第3四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年12月31日)
| (単位:百万円) | |||||||||
| 科目 | 注記 番号 |
非支配 持分 |
資本合計 | ||||||
| 資本金 | 資本剰余金 | 利益剰余金 | その他の 包括利益 (△損失) 累計額 |
自己株式 | 親会社株主 に帰属する 持分合計 |
||||
| 期首残高 | 175,820 | 202,832 | 2,071,817 | △17,802 | △2,924 | 2,429,743 | 109,116 | 2,538,859 | |
| 四半期包括利益 | |||||||||
| 四半期純利益 | 107,781 | 107,781 | 6,074 | 113,855 | |||||
| その他の包括利益(△損失) (税効果調整後) |
72,746 | 72,746 | 1,354 | 74,100 | |||||
| 四半期包括利益 | - | - | 107,781 | 72,746 | - | 180,527 | 7,428 | 187,955 | |
| 利益剰余金への振替 | △4,613 | 4,613 | - | - | |||||
| 株主への配当 | 6 | △77,283 | △77,283 | △6,126 | △83,409 | ||||
| 自己株式の取得 | △367 | △367 | △367 | ||||||
| 自己株式の処分 | △696 | 696 | 0 | 0 | |||||
| 非支配持分との取引等 | 129 | 129 | 184 | 313 | |||||
| 期末残高 | 175,820 | 202,265 | 2,097,702 | 59,557 | △2,595 | 2,532,749 | 110,602 | 2,643,351 |
当第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)
| (単位:百万円) | |||||||||
| 科目 | 注記 番号 |
非支配 持分 |
資本合計 | ||||||
| 資本金 | 資本剰余金 | 利益剰余金 | その他の 包括利益 (△損失) 累計額 |
自己株式 | 親会社株主 に帰属する 持分合計 |
||||
| 期首残高 | 175,820 | 202,777 | 2,266,490 | 111,801 | △2,595 | 2,754,293 | 116,318 | 2,870,611 | |
| 四半期包括利益 | |||||||||
| 四半期純利益 | 148,465 | 148,465 | 11,122 | 159,587 | |||||
| その他の包括利益(△損失) (税効果調整後) |
26,690 | 26,690 | 2,429 | 29,119 | |||||
| 四半期包括利益 | - | - | 148,465 | 26,690 | - | 175,155 | 13,551 | 188,706 | |
| 利益剰余金への振替 | 15,440 | △15,440 | - | - | |||||
| 株主への配当 | 6 | △85,723 | △85,723 | △13,020 | △98,743 | ||||
| 自己株式の取得 | △32,390 | △32,390 | △32,390 | ||||||
| 自己株式の処分 | △1,053 | 1,053 | 0 | 0 | |||||
| 非支配持分との取引等 | 233 | 233 | △645 | △412 | |||||
| 期末残高 | 175,820 | 201,957 | 2,344,672 | 123,051 | △33,932 | 2,811,568 | 116,204 | 2,927,772 |
| (単位:百万円) | ||
| 科目 | 前第3四半期連結累計期間 自 2020年 4月 1日 至 2020年12月31日 |
当第3四半期連結累計期間 自 2021年 4月 1日 至 2021年12月31日 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | ||
| 四半期純利益 | 113,855 | 159,587 |
| 営業活動によるキャッシュ・フローへの調整 | ||
| 減価償却費及び償却費 | 154,279 | 148,828 |
| 減損損失 | 4,565 | 1 |
| 固定資産の売廃却損益 | 45 | 1,074 |
| 法人所得税費用 | 44,498 | 47,645 |
| 持分法による投資利益 | △14,823 | △12,202 |
| 金融収益及び金融費用 | △5,822 | △4,841 |
| 売上債権の減少 | 194,097 | 173,819 |
| 契約資産の減少(△増加) | △2,720 | △59,485 |
| 棚卸資産の減少(△増加) | △76,599 | △199,601 |
| その他資産の減少 | 3,189 | 12,092 |
| 買入債務の増加(△減少) | △45,573 | △13,675 |
| 退職給付に係る負債の増加 | 11,008 | 10,851 |
| その他負債の増加(△減少) | △49,064 | △84,573 |
| その他 | 947 | △17,212 |
| 小計 | 331,882 | 162,308 |
| 利息及び配当金の受取 | 19,327 | 20,051 |
| 利息の支払 | △1,861 | △1,728 |
| 法人所得税の支払 | △32,523 | △63,487 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 316,825 | 117,144 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | ||
| 有形固定資産の取得 | △127,058 | △93,605 |
| 固定資産売却収入 | 3,733 | 1,277 |
| 無形資産の取得 | △12,513 | △13,705 |
| 有価証券等の取得(取得時現金控除後) | △13,768 | △11,956 |
| 有価証券等の売却収入(売却時現金控除後) | 8,540 | 47,136 |
| その他 | 917 | △1,426 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △140,149 | △72,279 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | ||
| 社債及び長期借入金による調達 | 324 | 380 |
| 社債及び長期借入金の返済 | △27,576 | △20,624 |
| 短期借入金の増加 | 58,989 | 1,336 |
| リース負債の返済 | △41,660 | △41,270 |
| 配当金の支払 | △77,283 | △85,723 |
| 自己株式の取得 | △367 | △32,390 |
| 自己株式の処分 | 0 | 0 |
| 非支配持分への配当金の支払 | △6,894 | △12,723 |
| 非支配持分との取引 | 289 | △450 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | △94,178 | △191,464 |
| 為替変動によるキャッシュへの影響額 | 5,471 | 11,319 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△減少) | 87,969 | △135,280 |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 537,559 | 767,406 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 625,528 | 632,126 |
1. 報告企業
三菱電機株式会社(以下、当社)は日本に所在する企業です。当社グループの要約四半期連結財務諸表は、当社及びその子会社、並びに当社の関連会社及び共同支配企業に対する持分により構成されています。
当社グループは、家庭電器から人工衛星まで広範囲にわたる電気機械器具の開発、製造、販売を世界中で行っています。当社グループの事業は(1)重電システム、(2)産業メカトロニクス、(3)情報通信システム、(4)電子デバイス、(5)家庭電器、(6)その他から構成されています。当社グループの生産活動は、当社(24生産拠点)を中心とする日本の生産拠点及びタイ、中国、米国、メキシコ、イタリア等にある海外の生産拠点にて行われています。
2. 作成の基礎
(1) 要約四半期連結財務諸表がIAS第34号に準拠している旨の記載
当社グループは、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内閣府令第64号)第1条の2の「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たしているため、同第93条の規定により、要約四半期連結財務諸表をIAS第34号に準拠して作成しています。
(2) 測定の基礎
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、公正価値で測定している特定の金融商品、確定給付制度債務及び制度資産等を除き、取得原価を基礎として作成しています。
(3) 機能通貨及び表示通貨
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満を切り捨てて表示しています。
3. 重要な会計方針
当社グループの要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年度にて適用した会計方針と同一です。
4. 重要な会計上の見積り及び判断
IFRSに準拠した要約四半期連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を行うことが要求されます。実際の業績は、これらの見積りとは異なる場合があります。
見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直しています。会計上の見積りの見直しによる影響は、見積りを見直した会計期間及びそれ以降の将来の会計期間において認識しています。
要約四半期連結財務諸表の金額に重要な影響を与える可能性のある会計上の見積り及び仮定は、前連結会計年度の連結財務諸表と同様です。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響に関しては、依然として不確実性は残るものの、各国・地域でのワクチン普及に伴う経済活動正常化の動きに加え、米国や中国を中心とする経済対策等の下支えもあり、総じてみれば景気回復が進展すると見込まれるため、長期的に重要な影響はないと仮定し、「有形固定資産、のれん及び無形資産の回収可能価額」等の会計上の見積りを行っています。当社は、上記の仮定は当第3四半期連結会計期間末における最善の見積りであると判断していますが、想定以上に新型コロナウイルス感染症の影響が拡大した場合は連結財務諸表の金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。上記の仮定について、前連結会計年度末からの重要な変更はありません。
5. セグメント情報
(1) 報告セグメントの概要
以下に報告しているセグメント情報は、そのセグメントの財務情報が入手可能なもので、マネジメントが経営資源の配分の決定及び業績の評価に定期的に使用しているものです。
開示にあたっては、製品の種類・性質、製造方法、販売市場等の類似性に基づき、複数の事業セグメントを集約し、重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器及びその他の事業の6区分としています。
各区分に含まれる事業セグメント並びに主要な製品及びサービスは以下のとおりです。
| 重電システム | 社会システム事業、 電力・産業システム 事業、 ビルシステム事業 |
タービン発電機、水車発電機、原子力機器、電動機、変圧器、パワーエレクトロニクス機器、遮断器、ガス絶縁開閉装置、開閉制御装置、監視制御・保護システム、電力流通システム、大型映像表示装置、車両用電機品、無線通信機器、有線通信機器、ネットワークカメラシステム、エレベーター、エスカレーター、ビルセキュリティーシステム、ビル管理システム、その他 |
| 産業メカトロニクス | FAシステム事業、 自動車機器事業 |
プログラマブルコントローラー、インバーター、サーボ、表示器、電動機、ホイスト、電磁開閉器、ノーヒューズ遮断器、漏電遮断器、配電用変圧器、電力量計、無停電電源装置、産業用送風機、数値制御装置、放電加工機、レーザー加工機、産業用ロボット、クラッチ、自動車用電装品、電動パワートレインシステム、カーエレクトロニクス・カーメカトロニクス機器、カーマルチメディア機器、その他 |
| 情報通信システム | インフォメーション システム事業、 電子システム事業 |
衛星通信装置、人工衛星、レーダー装置、アンテナ、誘導飛しょう体、射撃管制装置、放送機器、ネットワークセキュリティーシステム、情報システム関連機器及びシステムインテグレーション、その他 |
| 電子デバイス | 半導体・デバイス事業 | パワーモジュール、高周波素子、光素子、液晶表示装置、その他 |
| 家庭電器 | リビング・デジタル メディア事業 |
ルームエアコン、パッケージエアコン、チラー、ショーケース、圧縮機、冷凍機、ヒートポンプ式給湯暖房システム、換気扇、電気温水器、IHクッキングヒーター、LED電球、照明器具、液晶テレビ、冷蔵庫、扇風機、除湿機、空気清浄機、掃除機、ジャー炊飯器、電子レンジ、その他 |
| その他 | - | 資材調達・物流・不動産・広告宣伝・金融等のサービス、その他 |
セグメント間取引は、マネジメントが独立企業間価格であると考えている価格に基づいています。報告セグメントの営業損益の算出方法は、要約四半期連結損益計算書における営業損益の算出方法と一致しており、持分法による投資利益、金融収益及び金融費用を含んでいません。
(2) 事業の種類別セグメント情報
事業の種類別セグメント情報は、以下のとおりです。なお、営業損益のうち、消去又は全社の項目は配賦不能の研究開発費用です。
前第3四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年12月31日)
| (単位:百万円) | |||||||||||||||||
| 重電 システム |
産業 メカトロ ニクス |
情報通信 システム |
電子 デバイス |
家庭電器 | その他 | 計 | 消去 又は全社 |
連結 | |||||||||
| 売上高及び営業損益 売上高 |
|||||||||||||||||
| 外部顧客に対する 売上高 |
861,639 | 883,943 | 215,645 | 118,738 | 744,885 | 115,761 | 2,940,611 | - | 2,940,611 | ||||||||
| セグメント間の内部 売上高又は振替高 |
6,337 | 8,180 | 28,130 | 30,167 | 10,046 | 309,123 | 391,983 | △391,983 | - | ||||||||
| 計 | 867,976 | 892,123 | 243,775 | 148,905 | 754,931 | 424,884 | 3,332,594 | △391,983 | 2,940,611 | ||||||||
| 営業利益 | 58,690 | 28,326 | 6,033 | 7,520 | 57,495 | 5,809 | 163,873 | △26,165 | 137,708 |
当第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)
| (単位:百万円) | |||||||||||||||||
| 重電 システム |
産業 メカトロ ニクス |
情報通信 システム |
電子 デバイス |
家庭電器 | その他 | 計 | 消去 又は全社 |
連結 | |||||||||
| 売上高及び営業損益 売上高 |
|||||||||||||||||
| 外部顧客に対する 売上高 |
836,786 | 1,049,003 | 198,358 | 143,258 | 837,645 | 116,213 | 3,181,263 | - | 3,181,263 | ||||||||
| セグメント間の内部 売上高又は振替高 |
7,031 | 9,645 | 26,742 | 35,799 | 10,315 | 370,364 | 459,896 | △459,896 | - | ||||||||
| 計 | 843,817 | 1,058,648 | 225,100 | 179,057 | 847,960 | 486,577 | 3,641,159 | △459,896 | 3,181,263 | ||||||||
| 営業利益 | 32,990 | 81,929 | 7,362 | 12,000 | 66,627 | 14,657 | 215,565 | △25,376 | 190,189 |
6. 配当金
前第3四半期連結累計期間及び当第3四半期連結累計期間の配当金の支払額は以下のとおりです。
| 決議日 | 配当金の総額 | 1株当たり配当額 | 基準日 | 効力発生日 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 百万円 | 円 | |||||||
| 2020年5月11日 取締役会 |
55,816 | 26 | 2020年3月31日 | 2020年6月2日 | ||||
| 2020年10月29日 取締役会 |
21,467 | 10 | 2020年9月30日 | 2020年12月2日 | ||||
| 2021年4月28日 取締役会 |
55,816 | 26 | 2021年3月31日 | 2021年6月2日 | ||||
| 2021年10月28日 取締役会 |
29,906 | 14 | 2021年9月30日 | 2021年12月2日 |
7. 収益
当社グループの事業は、重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器及びその他の事業の6区分で報告セグメントが構成されており、当社のマネジメントが経営資源の配分の決定及び業績の評価に定期的に使用していることから、これらのセグメントで計上する収益を売上高として表示しています。
売上高は、顧客の所在地に基づき地域別に分解しています。これらの分解した売上高と各セグメントの売上高との関連は以下のとおりです。
前第3四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年12月31日)
| (単位:百万円) | |||||||||||||
| 日本 | 海外 | 連結合計 | |||||||||||
| 北米 | アジア | 欧州 | その他 | 計 | |||||||||
| 重電システム | 610,781 | 74,564 | 147,823 | 13,459 | 15,012 | 250,858 | 861,639 | ||||||
| 産業メカトロニクス | 366,144 | 102,967 | 321,035 | 89,421 | 4,376 | 517,799 | 883,943 | ||||||
| 情報通信システム | 209,801 | 2,513 | 2,331 | 832 | 168 | 5,844 | 215,645 | ||||||
| 電子デバイス | 35,562 | 6,714 | 56,980 | 19,368 | 114 | 83,176 | 118,738 | ||||||
| 家庭電器 | 346,765 | 82,206 | 131,940 | 158,677 | 25,297 | 398,120 | 744,885 | ||||||
| その他 | 104,176 | 608 | 10,731 | 243 | 3 | 11,585 | 115,761 | ||||||
| 連結 | 1,673,229 | 269,572 | 670,840 | 282,000 | 44,970 | 1,267,382 | 2,940,611 |
当第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)
| (単位:百万円) | |||||||||||||
| 日本 | 海外 | 連結合計 | |||||||||||
| 北米 | アジア | 欧州 | その他 | 計 | |||||||||
| 重電システム | 570,397 | 78,002 | 155,743 | 17,950 | 14,694 | 266,389 | 836,786 | ||||||
| 産業メカトロニクス | 400,039 | 123,775 | 408,868 | 108,823 | 7,498 | 648,964 | 1,049,003 | ||||||
| 情報通信システム | 191,395 | 2,171 | 3,665 | 982 | 145 | 6,963 | 198,358 | ||||||
| 電子デバイス | 46,950 | 7,238 | 65,806 | 23,091 | 173 | 96,308 | 143,258 | ||||||
| 家庭電器 | 302,920 | 119,457 | 167,798 | 218,811 | 28,659 | 534,725 | 837,645 | ||||||
| その他 | 101,281 | 601 | 13,648 | 677 | 6 | 14,932 | 116,213 | ||||||
| 連結 | 1,612,982 | 331,244 | 815,528 | 370,334 | 51,175 | 1,568,281 | 3,181,263 |
各セグメントに含まれる事業並びに主要な製品及びサービスは、注記「5. セグメント情報」に記載のとおりです。
セグメントは、製品の種類・性質、製造方法、販売市場等の類似性に基づき、複数の事業セグメントを集約し、6つの区分としています。
また、各セグメントにおける主な収益計上方法は以下のとおりです。
① 重電システム、情報通信システム
主な収益計上方法は以下のとおりであり、主として一定の期間にわたり収益を計上しています。
製品の製造に係る契約の多くは一定の要件を満たす特定の工事請負契約に該当し、進捗度を合理的に測定できる場合には、当該進捗度に応じて収益を計上しています。進捗度を合理的に測定できない場合には、原価回収基準を適用しています。進捗度は、当期までの発生費用を工事完了までの見積総費用と比較することにより測定しています。見積総費用は、契約ごとに当該工事請負契約の契約内容、要求仕様、技術面における新規開発要素の有無、過去の類似契約における発生原価実績などのさまざまな情報に基づいて算定しています。工事完了までの見積総費用については、工事の進捗等に伴い発生費用に変更が生じる可能性があることから、その見積り及び仮定を継続的に見直しています。
保守契約は、契約期間にわたり保守を実行し、その期間に応じて収益を計上しています。
② 産業メカトロニクス、電子デバイス、家庭電器、その他
主な収益計上方法は以下のとおりであり、主として一時点で収益を計上しています。
家庭電器・半導体・産業用機器等の大量生産製品は、顧客が製品を受け入れた時点で収益を計上しています。
一部の検収を必要とする製品は、顧客が製品を受け入れ、当社及び連結子会社が当該製品に関して所定の性能が達成されていることを実証した時点で収益を計上しています。
8. 1株当たり利益
基本的1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益及び希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益は以下のとおりです。
| 前第3四半期連結累計期間 (自 2020年 4月 1日 至 2020年12月31日) |
当第3四半期連結累計期間 (自 2021年 4月 1日 至 2021年12月31日) |
||
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 107,781百万円 | 148,465百万円 | |
| 基本的平均発行済普通株式数 | 2,145,232,396株 | 2,138,170,102株 | |
| 基本的1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益 | 50円24銭 | 69円44銭 | |
| 希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益 | 50円24銭 | 69円44銭 |
(注) 役員報酬BIP信託口が保有する当社株式は、1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益の計算上、平均発行済普通株式の算定において控除する自己株式に含んでいます。(前第3四半期連結累計期間1,542,423株、当第3四半期連結累計期間1,237,920株)
| 前第3四半期連結会計期間 (自 2020年10月 1日 至 2020年12月31日) |
当第3四半期連結会計期間 (自 2021年10月 1日 至 2021年12月31日) |
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| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 59,550百万円 | 43,629百万円 | |
| 基本的平均発行済普通株式数 | 2,145,285,894株 | 2,130,179,608株 | |
| 基本的1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益 | 27円76銭 | 20円48銭 | |
| 希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益 | 27円76銭 | 20円48銭 |
(注) 役員報酬BIP信託口が保有する当社株式は、1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益の計算上、平均発行済普通株式の算定において控除する自己株式に含んでいます。(前第3四半期連結会計期間1,488,717株、当第3四半期連結会計期間1,130,436株)
9. 金融商品
当社グループは、測定に用いたインプットの観察可能性に応じた公正価値測定額を、レベル1からレベル3まで分類しています。
レベル1:活発な市場における同一の資産又は負債の市場価格
レベル2:レベル1以外の、観察可能な価格を直接又は間接的に使用して算出された公正価値
レベル3:観察不能なインプットを含む評価技法から算出された公正価値
レベル間の振替が行われた金融商品の有無は毎期末日に判断しています。前連結会計年度及び当第3四半期連結会計期間において、レベル間の重要な振替が行われた金融商品はありません。
レベル3に区分した金融商品について、観察不能なインプットを合理的に考え得る代替的な仮定に変更した場合に、重要な公正価値の増減は見込まれていません。
(1) 償却原価で測定する金融商品
償却原価で測定する金融商品の公正価値の測定方法、帳簿価額及び公正価値は以下のとおりです。
(社債及び借入金(短期借入金及びリース負債を除く))
社債は、日本証券業協会の売買参考統計値を用いて算定しており、観察可能な市場データを利用して公正価値を算定しているため、レベル2に分類しています。借入金は、将来キャッシュ・フローを新規に同様の契約を実行した場合に想定される利率で割り引いた現在価値により算定しており、観察可能な市場データを利用して公正価値を算定しているため、レベル2に分類しています。
| (単位:百万円) | |||||||
| 前連結会計年度 (2021年3月31日) |
当第3四半期連結会計期間 (2021年12月31日) |
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| 帳簿価額 | 公正価値 | 帳簿価額 | 公正価値 | ||||
| 償却原価で測定する金融負債 | |||||||
| 社債及び借入金 | 176,845 | 173,837 | 156,607 | 153,907 |
(注) 上記以外の償却原価で測定する金融資産及び金融負債の公正価値は、帳簿価額と近似しています。
(2) 経常的に公正価値で測定する金融商品
経常的に公正価値で測定する金融商品の公正価値の測定方法、公正価値は以下のとおりです。
(資本性金融商品及び負債性金融商品)
上場株式の公正価値については、期末日の市場価格によって算定しており、活発な市場における同一の資産の市場価格で公正価値を算定しているため、レベル1に分類しています。非上場株式及び負債性金融商品の公正価値については投資先の純資産等に関する定量的な情報及び投資先の将来キャッシュ・フローに関する予想等を総合的に勘案して算定しており、観察不能な指標を用いた評価技法により公正価値を算定しているため、レベル3に分類しています。なお、当該評価技法の合理性については、担当部門が様々な手法を用いて検証しており、適切な権限者による承認を受けています。
(デリバティブ資産、デリバティブ負債)
デリバティブは、当期純利益を通じて公正価値で測定する金融資産又は金融負債として、市場金利や外国為替銀行の相場等に基づいて算定しており、観察可能な市場データを利用して公正価値を算定しているため、レベル2に分類しています。
前連結会計年度(2021年3月31日)
| (単位:百万円) | |||||||
| レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
| 資産: | |||||||
| 当期純利益を通じて公正価値で測定する金融資産 | |||||||
| デリバティブ資産 | - | 3,971 | - | 3,971 | |||
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定する 金融資産 |
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| 資本性金融商品 | 238,260 | - | 68,361 | 306,621 | |||
| 合計 | 238,260 | 3,971 | 68,361 | 310,592 | |||
| 負債: | |||||||
| 当期純利益を通じて公正価値で測定する金融負債 | |||||||
| デリバティブ負債 | - | 11,380 | - | 11,380 | |||
| 合計 | - | 11,380 | - | 11,380 |
当第3四半期連結会計期間(2021年12月31日)
| (単位:百万円) | |||||||
| レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
| 資産: | |||||||
| 当期純利益を通じて公正価値で測定する金融資産 | |||||||
| 負債性金融商品 | - | - | 486 | 486 | |||
| デリバティブ資産 | - | 2,137 | - | 2,137 | |||
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定する 金融資産 |
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| 資本性金融商品 | 205,147 | - | 70,577 | 275,724 | |||
| 合計 | 205,147 | 2,137 | 71,063 | 278,347 | |||
| 負債: | |||||||
| 当期純利益を通じて公正価値で測定する金融負債 | |||||||
| デリバティブ負債 | - | 6,015 | - | 6,015 | |||
| 合計 | - | 6,015 | - | 6,015 |
レベル3に分類された経常的に公正価値で測定する金融商品の、前第3四半期連結累計期間及び当第3四半期連結累計期間における期首から期末までの変動は、以下のとおりです。
| (単位:百万円) | |||
| 前第3四半期連結累計期間 (自 2020年 4月 1日 至 2020年12月31日) |
当第3四半期連結累計期間 (自 2021年 4月 1日 至 2021年12月31日) |
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| 期首残高 | 63,478 | 68,361 | |
| 利得(△損失)(注) | 1,587 | 1,458 | |
| 購入 | 3,824 | 1,659 | |
| 売却 | △1,138 | △415 | |
| 期末残高 | 67,751 | 71,063 |
(注) 利得(△損失)は、報告期間の末日時点のその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に関するものであり、要約四半期連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の公正価値変動額」に含まれています。
10. 偶発債務
当第3四半期連結会計期間末において、次の事項を除き、重要な事象はありません。
2021年6月、当社の長崎製作所が製造する鉄道車両用空調装置等の一部において、購入仕様書の記載とは異なる検査の実施や、検査の不実施、検査成績書への不適切な記載を行っていた事実が判明しました。
当社は、顧客に対し状況を報告し、対応について協議を続けるとともに、2021年7月、鉄道車両用空調装置等に限らず全社レベルでの品質不適切行為の有無の点検、事実調査・真因究明、これを踏まえた再発防止策の策定等を目的に、社外弁護士を委員長とする調査委員会を設置し、調査は継続中です。
調査等で判明している品質不適切行為における今後の顧客との協議や調査等の進捗次第では、将来の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がありますが、現時点ではその影響額を合理的に見積もることが困難なため、要約四半期連結財務諸表には反映していません。
11. 後発事象
当第3四半期連結会計期間の要約四半期連結財務諸表承認日において、記載すべき重要な後発事象はありません。
12. 要約四半期連結財務諸表の承認
本要約四半期連結財務諸表は、2022年2月10日に執行役社長 漆間啓によって承認されています。
(1) 2021年10月28日開催の取締役会において、2021年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された株主に対し、剰余金の配当として、1株につき14円(総額29,906,902,578円)を支払うことを決議しました。
(2) その他該当事項はありません。
第3四半期報告書_20220208163750
該当事項はありません。
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